長文ですが、ちゃんと読んでくださいね。人生は、山あり谷ありですが、こんな転機もあるんですね。ゆっくり読んでください。感動あり。
引用元: http://www.logsoku.com/r/open2ch.net/kankon/1395052439/
今日で入籍して1年になるので、記念に嫁との馴れ初めを話します
自分はバツ1息子有り、嫁は弟の嫁さんの友達です
元嫁といろいろあって離婚し息子を引き取って実家方面に転勤&引越し、実家には両親と弟夫妻&子供がいるので俺と息子は近くのアパートに暮らしてた
職場側も俺の離婚のゴタゴタを知っていたので比較的早め(といっても19時だけど)に帰宅して、保育園に息子を迎えに行く→自宅アパートと俺実家でみんなでご飯が週の半々の生活
弟の所の子供と俺息子の年齢が近く保育園も一緒なのでたまに弟嫁さんが一緒に実家に連れ帰ってくれる
土曜日が仕事の時も俺両親&弟夫妻が率先して俺息子の世話をしてくれた
シングルファザーには本当に助かる環境だったと思うし、お陰で息子に寂しい思いをさせずに済んた
たまに俺実家には、弟嫁さんの友達という女性が出入りしていた
弟嫁さんの友達でありながら、俺母の知り合いの娘さんでもあるという元幼稚園教諭で、当時は資格のための勉強をするために退職して時間があるらしく、子供好きなので俺実家に来ては俺息子や弟の子供達とよく遊んでくれていた
特に俺息子は弟嫁さんの友達(Aさん)にべったり、元嫁が色々問題を抱えていた事もあってちゃんと愛情を受けられていなかったからか、Aさんから離れようとしない
俺は申し訳なく思いながらAさんにいつもお世話になっています、息子が色々すみませんと謝った
多分それが初めての会話だったと思う
Aさんの印象は痩せた森三中の黒沢が小柄になったような感じ、美人だけどちょっと面白い感じ
Aさん、自分から離れようとしない息子を迷惑がることもなく、大事に抱っこして可愛がってくれていた
そんな感じで平日や月に1、2回の土曜日にAさんが俺実家に来る日々が半年ぐらい続いたある日、俺の母親と弟嫁さんからこんな事を言われた
「あんた、Aちゃんはどう思う?」
「Aちゃん、義兄さんの事が気になってると思うんですよ」
俺ものすごくびっくり
だってAさんのことそういう風に見た事無かったし、息子がなついてるけど別に母親の代わりにしようなんて思ってなかった
特に元嫁との結婚生活が色々ありすぎて離婚に至るまで死ぬ思いだったこと、そんな元嫁も結婚前~出産後は本当に良い女だったけれど結局豹変しておかしくなってしまった
もしかしたらAさんにもそういった本性があるかもしれないし、俺自身がもう結婚しようという気がない
今は息子のケアに努めたい、息子が母親を求めるまでは結婚は考えて無い
そうお袋と弟嫁さんに答えたらその時はそれで話は終了
でもその日以降、俺がAさんに今まで通り接する事が出来なくなってしまった
中学生みたいだけれど何か意識するようになってしまうんだよなあ
そしたらやっぱりAさんも俺の様子が変なことに気づいたらしく、俺実家に来るペースが少し減った
弟嫁さんとしては大事な友人であり話し相手、子供達からしても遊んでくれるお姉さんを俺のせいで遠ざけてしまって申し訳ない気分に
そう思っていたある日、たまたま仕事の外回り中に入った店でAさんにばったり行き会った
Aさん、勉強しながらもこの店でたまにバイトをしているとのことだった
向こうはびっくりして戸惑っていたようだけれど、俺は変な態度をとっていた事への謝罪と、今まで通り遊びに来て下さいと話した
そしたらAさんから連絡先を書いた紙を渡され、今度お話したい事があるので二人で会えませんかと言われる
あーもしかしたら告白なのかなあ、とぼんやり考えていながら二人で会う事になった当日、Aさんからまず切り出されたのは息子の事だった
「息子さん、もしかして虐待されていませんでしたか?」
俺はもう絶句、Aさんの指摘通り、元嫁との離婚理由も息子への虐待が主な原因だった
恥ずかしながら当時の俺は仕事に夢中で、息子への虐待も早くに気づいてあげられなかった
離婚して2年、今でも保育園に通いつつ、週に1度のペースでカウンセリングを受けているが、それについてはAさんには伏せてもらっていた、でも幼稚園の先生だったAさんは早い段階で見抜いていたらしい
俺はAさんに元嫁とのこと、息子がどんな事をされていたのかを正直に話した
話しながら俺は当時の事を思い出して馬鹿みたいに泣いてしまった
Aさんはそんな俺の手を握りながら、「話してくれてありがとうございます、辛かったですね」って励ましてくれた
自販機で買った缶のおしるこを握らせてくれて、あったまりましょうね、って俺が泣き止むまで背中をさすってくれた
この日から俺の中でAさんがちょっと特別な女性に見えてきた
恋愛対象というよりはお母さんみたいな感じなんだろうか
母性があふれ出ているような気がして安心する感じだった、俺実家にも月に2回ぐらいは遊びにきて、俺も休みの日は一緒に茶を飲んだりしていた
弟夫妻が俺らをくっつけようと色々画策していたが気づかないふりをしておいたw
俺母からは「あんたもうAちゃんと一緒になっちゃいなさいよ!」とせっつかれる
たまに俺と息子とAさんで出かける機会も出るようになった
Aさんからはメールで「俺さんと一緒にいるとあったかいです」と言われたり好意をはっきり言われるように
でもやはり大事にしたいのは息子のケアだ
俺が気づかなかったことで息子は長い間元嫁から心身ともに傷つけられた
今でも夜中に泣き叫んで起きることもあるし、元嫁に似た女の人を見るとうずくまってしまう
今では俺両親や弟夫妻、Aさんに対しては警戒心は持たずに接しているが、幼稚園の先生や出かけ先で会う女性スタッフに対しては傍からわかるぐらい怯えている
そんな息子がある日、寝る前にぽつりとこんな事を言った
「僕、Aお姉ちゃんの子供として生まれたかったな~」
「もしかして僕、本当はAお姉ちゃんの子供なのに迷子になっちゃったんだよ」
「僕のお母さんはAお姉ちゃんなんでしょ?だからこっちに引っ越したんでしょ?」
「お父さん早くお姉ちゃんと結婚してよ!」
息子もAさんが好きすぎてこんな風に思うのか、と思いながらも息子の目は真剣だった
ちなみに息子にとって本当の母親(元嫁)は悪魔になってどこかに行ったという認識らしい
息子の中で優しい元嫁の記憶はほとんど残っていないようで、思い出そうとするとフラッシュバックを起こしてパニックになる(それでも頻度は減ってきたが)
俺はものすごく迷った
Aさんの事はいい人だなと思うけれど、息子のために一緒になるのはどうなんだ?とか
今は他人同士でほどよい距離だからうまく行っているけれど、結婚して家族になったらまたうまくいかなくなるんじゃないか?とか
もしAさんと俺の間に子供が出来たら息子はどうなるんだ?とか
ぐちゃぐちゃ悩んで1週間、俺両親と弟夫婦にAさんとのことについて相談すると、弟嫁さんがAさんについてあることを言った
「Aは多分義兄さんと結婚したいんだと思う。出来れば義兄さんと息子くんとAには幸せになって欲しい。でもその前にAから大事な話があるはず。本当に息子くんとAと幸せになりたいのなら、覚悟を決めてAからちゃんと話を聞いて欲しい」
俺はなんのこっちゃ?って混乱
どうやらAさんにはまだ俺に話していない事実があるらしい
もしかしたら未婚の母とか、俺と同じくバツイチなのかとか想像した
まずAさんと話をする前に息子とちゃんと話し合いをした
俺なりに子供にわかりやすいように話をしたけれどこういうのって結構難しい
まだ6歳の息子にそれは難しかったかもしれないが、息子は「Aお姉ちゃんがお母さんになったら嬉しい!」という気持ちが強いことはよくわかった
そして俺はAさんに意を決して気持ちを伝えることにした
デート場所は市内で一番高級なレストランの個室
少しおしゃれなワンピースを着たAさんはとっても綺麗だった
女の人って髪の毛おろして巻くだけですごく雰囲気変わるんだな
森三中黒沢から北川景子に変わった感じ
滅多に食べない高級コース料理を食べつつデザートが来たところでいざプロポーズ
息子がなついてるから、だけじゃなくて俺もAさんの事が大好きです、結婚前提に考えてもらえないでしょうか
ってストレートに伝えたら、Aさんその場で号泣
これはOKかな?と思ったら、Aさんバッグをごそごそして何か封筒を出した
何かの診断書のコピーで、日付は10年以上前
そこにあったのは子宮全摘というショッキングな言葉
Aさん、高校生の時に病気で子宮全摘という大手術を受けたんだそうだ
「私は子供が産めない体なんです。それでもいいですか?」
俺は別にAさんに子供を産んでほしくて求婚したわけではないのでもらい泣きしながらただうなずくしか出来なかった
息子の母親代わりに……というのも語弊があるが、Aさんと家族になりたいという気持ちが大きかった
「俺たちの家族になって下さい」
もう一度そういってプロポーズしたら、Aさんの返事は
「これで堂々と俺さんの奥さん、息子くんのお母さんになれるんですね」って嬉しそうだった
それからは色々とハイスピードで準備
というのもAさんの資格試験の期限の関係で、出来れば入籍してから受けた方が楽だろうという事になった
Aさん両親からはバツイチ子持ち男と結婚なんてけしからん!と反対されるのを覚悟で挨拶に行ったら、逆に先方から涙ながらに「結婚出来るかもわからなかったのに孫まで出来るなんてありがたい」って喜んでもらえた
新しいおじいちゃん・おばあちゃんだよって慣れさせるために、入籍前から少しずつAさん両親と息子を引き合わせるようにした
息子も何か感じるものがあったんだろうか、2回目にして人見知りもなく警戒心も持たずに接してたので安心した
A家両親は野球観戦が趣味で、息子を連れて観戦に行けるのが本当に嬉しいらしい
身内だけでささやかに結婚式を挙げてちょっと広めの家に引っ越して同居開始
息子は大好きなAお姉ちゃんが「お母さん」になった事に喜びつつも最初は不思議だったらしく、「じいちゃんばあちゃん家に行かなくていいのー?」って聞きまくってた。
息子の幼稚園や今年入学した小学校でも事情を説明しなければならない事もあってAさんもとい嫁には苦労をかけているのが申し訳ない限り
参観日はもちろん学校行事や地域の子供関係行事など、俺
途中で送信してしまった・・・・
行事などは極力俺も参加するように心がけている
(元嫁がおかしくなったのも育児を丸投げしていた孤独からママ友やネットに依存してしまった経緯があるので)
嫁は無事試験に合格し、今秋からそれを活かした仕事を始める予定
不思議なことに嫁と結婚してから息子の夜驚症やパニックがみるみる収まってカウンセラーも驚くほど
小学生だが親子3人川の字、息子は嫁の手を握って寝るのが日課だ
嫁が息子の寝顔を見ながら「こんな可愛い子のお母さんになれて幸せ」って言ってくれる
子連れ再婚、血のつながらない継母という事で変な噂なども立てられるかもしれないし、世間の母親以上に苦労はかけるかもしれないけれど、これからも息子と嫁と仲良くやっていこうと思う
ちなみに元嫁については今年初めに亡くなった報告を受けた
息子には伝えていないし俺も墓前には行っていない
もしかしたら俺のせいで不幸にしてしまったかもしれない、俺と結婚していなければ幸せに過ごせていたかもしれない
だが元嫁のおかげで息子が生まれているのでそれは感謝している
コメント
とてもよかったよ