受験のストレスで弱ってた次男、数回誘われるまま関係を持ったそうで…。 >> こういうこともあるんだよな。生まれた赤ん坊が不幸だが・・
引用元: ・https://www.logsoku.com/r/open2ch.net/kankon/1406115142/
俺は姉が二人いるが、下の姉と仲がいい。
姉は結婚してからも実家と同じ市内に住んでいるので、週末なんかはよくうちに来てたし、子供たちも俺を「あんちゃん」と呼んでなついている。
ある日、母が上の姉と海外旅行に出かけた。
二週間いないので、週末は下の姉の家に飯食いに行った。
高校生の次男、それに小学生の三男と昼飯食ってたら、誰か来た。
姉の家はリビングから門塀が丸見えなので、誰か来るとインターフォンの画面見なくてもすぐわかる。
若い女とその母親くらいの女性で、大きな荷物を抱えている。
インターフォンに姉が出て、「え、A先生?中学の?」と話していた。
甥たちを見ると、次男が挙動不審。こいつ何かしでかしたなと、すぐわかった。
姉も来客も玄関に向かい、来客は玄関内に入ると何か大声で叫んでる。
責任が、とか無責任とか、責任取りなさい、とか、そんな感じ。
なんか割れる音がしたので慌てて玄関へ行くと、鬼のような形相の50代くらいの女性が俺を見て「あんたね!!どう責任取るの!!」と土足で玄関を上がってきて、俺に詰め寄った。
姉も責めるような目つきで俺を見てる…。
なんだかよくわからないまま、女性が突き出した包を見たら、中身は、赤ちゃんだった…。
あれだな、赤ん坊も辺りの雰囲気を察したらしく、ものすごく不機嫌な顔をして、ぎゅっと口を結んでた。
ドラマとかだと、赤ん坊ってこういう時は泣き叫ぶのかと思ったけど、結局この子は一度も泣かなかった。
で、その赤ん坊の顔を見た時、俺には全貌がうっすらと分かった。
赤ん坊、俺にそっくりだった。
俺と言うよりは、俺とそっくりな次男の赤ん坊時代そっくり。
だから姉も俺を睨んでたわけ。
その時初めて、若い女の方を見た。
まだ20代前半くらいの、中肉中背のわりときれいな女性だった。
もろん初対面。向こうも俺を見て、「誰?」って顔してた。
そこに休日出勤していた義兄が帰宅して、来客たちを家にあげてリビングに通した。
俺は次男の様子をじっと見ていた。
明らかな挙動不審…間違いねぇ…www
続き
三男は遊びに行かせたけど、次男は逃がさず、ダイニングの椅子に座らせといた。
姉は事が事なので次男も席を外させたかったみたいだけど、俺が許さなかった。
義兄も何かを察したみたいで、次男にそこに座っているように言った。
ここから来客の女性…A先生とA母がまくしたてるように話し出した。
A先生は次男の中学時代の部活の副顧問で、当時はまだ新卒だった。
次男の卒業後、A先生妊娠。なんとかごまかしつつ、夏休みに退職して帰郷。
すでに堕胎時期を過ぎていて、父親が誰かは言わないまま出産。
ところがA先生、子供の世話などまるでしないで遊び歩き、母親に世話を丸投げ。
疲れ切った母親がキレて、子供と一緒に出て行くか、子供を子供の父親に渡せと迫った。
それでA先生が父親の住所と名前を白状して、やってきたら赤ん坊と同じ顔した俺がいたわけ。
ぽかんとした姉夫婦と俺。でも義兄は俺と次男の顔を交互に見て、A先生に「この子の父親は誰ですか」と尋ねた。
A先生、俺の事を指さしたよ…。
「それでこの子、何か月ですか」と義兄が続けて尋ねた。
赤ん坊、もうすぐ六カ月。
それを聞いて俺はほっとした。
姉夫婦もため息ついた。
俺は去年、長期出張で海外に出て、なんだかんだで一年ほどほとんど日本にいなかった。
何度か帰国はしたんだけど、本社と行き来しただけで実家には戻ってない。
義兄がA先生に俺の名前を聞いたけど、当然答えられない。
姉が俺は自分の弟で、妊娠時期は海外にいた事を告げると、今度はA母がA先生に詰め寄った。
すると今度はA先生、本当は父親は姉夫婦の長男が父親だと言い始めた。
仕方なく、長男のバイト先に連絡して帰宅してもらった。
わけもわからず帰宅した長男、A先生の顔を見てビックリしていた。
A先生の方は満面の笑み。
すごいよね。顔がぱーっと明るくなって、今までとまるで表情が違う。
突然乙女モード全開。
もしかして、本当に長男が父親か?と一瞬思ったけど、そんなわけがない。
「え、あの、A先輩、どうしてここに?」と動揺する長男。そして赤ん坊を見て、さらに困惑。
長男は大学4年。A先生は大学の先輩で、新入生当時、かなり強引に交際を迫られていたそう。
長男には中学時代から付き合っている彼女がいるし、確かにA先生は長男の好みのタイプではない。
A先生、「ほら、あなたの子供だから産んだのよ!!」って嬉しそうに子供を差し出した。
「いや、だって、先輩卒業してから会ってないでしょ。それにこの子俺に似てないじゃん」と拒否る長男。
「何でよ!!確かに長男くんには全然似てないけど、叔父さんと弟くんにそっくりでしょ」と叫ぶA先生。
でもさ、長男は義兄の次男は姉の連れ子だから、似るはずなんかない。
それを伝えると、A先生発狂。
「長男くんと似てる子供が欲しかったのに、ひどい!!」だって…。
まあ結果としては俺の予想通り、赤ん坊は次男の子供でした。
長男に惚れてたA先生、赴任先の中学で次男と出会い、兄弟と知って次男を誘惑。
受験のストレスで弱ってた次男、数回誘われるまま関係を持ったそうで…。
ところが、生まれた子供は長男にはまるで似てない。(あたりまえ)
可愛くないから育児放棄。
でも母親が怒っていて追い出されそう。
未成年を誘惑したなんてバレたらさらに怒られる。
そうだ、長男くんの子供だって言ったら長男くんと結婚できるかも。
そうだそうしよう。
そうしたら家の前には俺の車。
一生に一度の贅沢って事で買った愛車、憧れのジャガー。
義兄の車は通勤用の軽で姉は家族用のワンボックスだから、俺の愛車だと察した。
外車=金持ちって事で、子供とそっくりな顔したこの人でもいいや、となったらしい。
うちに来てからの事は成り行き任せ。
母親が俺を父親と勘違いしたので、そのノリに乗る事にした。
と自分で白状していたよ…。
最後です。
あの時、家にいたのが俺じゃなくて長男だったら、どうなってたかな、と思う。
子供は、A先生もA母もいらないと言って、嵐のような訪問後姉宅に放置して行った。
姉からすると孫にあたるわけだけど、次男はショックで放心状態。
長男が次男に俺が原因で申し訳ないとしきりに謝罪して慰めてた。
姉夫婦も混乱して収集がつかず、俺が子供を連れて実家へ戻った。
姉の最初の夫は次男がやはり6か月の時に交通事故で亡くなった。
姉も入院していたので、当時大学生だった俺が次男の世話したんだよね。
赤ん坊の世話は苦じゃなかったんだけど、この赤ん坊、泣かないんだよ。
全く泣かないし、表情がない。最初不機嫌そうだと思ったけど、ほとんど何の反応もない。
6か月なのに、おくるみ?に包まれたまま動かないし。
障害でもあるのかと思ったけど、放置状態で育った子によくある状態らしい。
保険証もなくて本当に困ったけど、母と上の姉が帰宅するまで休暇をとって待って、弁護士を頼んで子供は俺が認知して俺の実子として引き取った。
俺は若い頃にかかった病気が原因で不妊。親にも言ってなかったんだけどさ。
当時付き合っていた彼女には言ってあったけど、子供を引き取る事になって、別れを切り出したら、赤ちゃんにはママが必要だよ、結婚しようと言ってくれた。
子供は彼女がすごくよく世話してくれて、俺や母、やはり小梨独身の上の姉が可愛がって育ててるうちにかわいく笑うようになった。
今は普通の中学生。
もうすぐ次男がこの子を作った年になると思うと複雑な気分…。
その次男の結婚が決まったそう。
もちろん全ては家庭内の秘密。
姉一家とも普通に仲良くしている。
思いがけず父親になれた事、彼女がそれを受け入れてくれた事に感謝してもしきれない。
あんなに憧れて買った愛車を簡単に手放し、家族向けの車に買い替えた自分もエライと思う。
手放す最後の日に、嫁と子供と三人で撮った写真はリビングに飾ってある。
俺も嫁も満面の笑み。
息子もかわいくにっこりしている。
たぶん初めてのにっこり顔で、現像してきた写真見て、すごく驚いた。
その写真を撮影したのは次男。
俺がどれだけジャガーを大事にしていたか知っていたから、泣きながら撮影したんだ。
それが俺が次男にした唯一のお仕置きです。