【結婚の理由】嫁の婚約者3年前に急逝。俺「彼を忘れなくていいから俺のお嫁さんになって…」その夜、初合体…

嫁子（当時彼女）は四人姉妹の次女。

屈託のない明るい娘だけど、凛として格好いい面も。

外見は、髪を束ねて、メガネ外して、そのまま大人になったアラレちゃん。

なぜに彼氏がいないのか不思議なくらい。

嫁子実家に招かれて大人数で会食することも何度かあった。

一人暮らしの俺にとっては楽しい時間だった。

今考えると、餌付けされてたのかな？

交際開始して半年後に嫁子が、「大事な話がある。」と俺の部屋に来た。

そこで嫁子の身の上話を聞かされた。

簡単に書くと、

嫁子の婚約者、３年ほど前に急逝。
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後追い自殺を考えるほどパニック、精神的疾患。
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一年程でようやく立ち直る。
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言い寄ってくる男は前彼の指輪で撃退。
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ひょんな事から新しい彼氏（俺）と出会い、交際開始。
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でも、まだ前彼を忘れられない。忘れたくない。
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こんな女でもあなたはいいの？

話し終えると嫁子は号泣。つられて俺も号泣。

嫁子は不思議そうな顔で俺を見る。

前彼の話で泣いてくれた男は俺が初めてだそうだ。

そのまま約１０分抱きしめる。

胸に顔を埋めて号泣する嫁子が心の底から愛しくなって、

俺「彼を忘れなくていいから、だから･･･」
嫁「だから･･･？」

俺「僕のお嫁さんになってください。」
嫁「えっ？でも、あの、その･･･」

俺「はい、と言うまで放しません!!」
嫁「はいっ!!!」

その夜、初合体。嫁子は純粋でした。

子供の時からドラマや映画で泣いちゃうんだよね俺。

唯一の誤算は、嫁子が剣道有段者だったこと。

棒を持つと表情がアラレちゃんから大魔神に変わる、怖い。

前彼指輪がはまっていた左薬指には、俺との結婚指輪が光っている。

さすがに仲良く時はネックレスを外しているし、何より俺が気にしてない。

「嫁子の想い出は嫁子の物だから」と言い切った手前もある。

むしろ、婚約したのに嫁子を純粋のまま俺に引き継がせてくれた前彼には、ありがとうと言いたい。

でもね、俺は嫁子の腹に生涯消えない傷をつけてしまった。（帝王切開×２人分、１人目は通常分娩だった）

全裸で抱き合うと、どうしても嫁子の腹に頬摺りして涙が出てしまう。

自分の体を傷つけてまで命を生み出してくれたんだと感謝し、母は強しと感動するよ。

そうそう、嫁子は握力が結構強くて、俺の如意棒を握って、「浮気したらこうだからね！」と、ぎゅっと絞って捻ったりする。

このときは大魔神に見えた。

おかげで浮気した事もその気も無い。

昨今はそういうプレイもいいかな、と、ちと期待しているけど。