アラフォーになるその兄の存在は地方のベッドタウンでは異質でした。親はもうとっくに諦めていて、仕事をしろとかは言わなかったようです。 >> 親も兄弟も大変だな。
引用元: ・http://awabi.open2ch.net/test/read.cgi/live/1396871892/
うちにはパラヒキニートの兄がいました。
最近では珍しくなくなったとはいえ、もうじきアラフォーになるその存在は地方のベッドタウンでは異質でした。
親はもうとっくに諦めていて、仕事をしろとかはもう言わなかったようです。
下にもう一人妹がいましたが、今は私と同じく家を出ています。
その妹は私以外の家族とは絶縁同様で、連絡を取れるのは私だけでした。
妹が絶縁したのは兄のせいで、10年程前に兄は一回り下の妹を隠し撮りしたり、風呂を覗いたりしてたそうです。
その時既に兄は大学卒業→就職→退職→バイト→退職→ニートとなっていました。
当時中1だった妹は一人暮らししてた私のアパートに逃げ込み、結局私と高卒まで同居していました。(私は少し広い所に引っ越しました。)
その間に兄のパラヒキニートの度合いはどんどん熟成されていきました。
ちなみに私も妹も高校までは親がお金を出してくれましたが、それ以降は無理だと言われました。
私は奨学金でなんとかして、在学中にたまたま買った宝くじが当ってなんとか妹の進学費用を捻出できました。
ある時母親から電話連絡があり、結婚する相手はいるのかと聞いてきました。
唐突だったのでいきなり何の話かと聞くと、衝撃的なことを言われました。
「相手がいないならXちゃん(兄。30歳超えてもちゃん付け)と一緒に住んでよ」と。
いろいろとグチャグチャ言ってましたが、要するに引き取って欲しいらしかった。
ちなみに私は少額ですが仕送りしてて、その仕送りは引き取った後も欲しい、できれば増額して欲しいと。
唖然としてたら、「じゃあお願いね」と話を切り上げようとしたので慌てて、「いや実は彼氏がいて結婚の話が出てるから」とデマカセを言いました。
すると、「え、そうなの、それじゃあXちゃんの事はしばらく内緒にして置いたほうがいいわね」と。
そして結婚はいつ頃になりそうか、新居はどうするのか、兄だけを引き取るか、自分達も一緒に住めるか、と。
あまりの言い分に愕然として、とりあえず父親に変わって貰いました。
そしたら父親は「スマンな」と言いつつ、もう兄と暮らすのは限界だと告げました。
もう何年も姿を見ていない兄は、不摂生で巨体と化し、ネット通販で購入した幼女物の本やビデオ、ゲームとゴミで部屋はとんでもないことになっているとのことでした。
いや、兄を甘やかしたのはアンタ達だろう!
そんな汚物を押し付けるな!いつまでも尻拭いをさせるな!
妹が何をされたか忘れたのか!
仕送りも止める!そのまま野垂れ死ね!
とガチャ切りしました。
実は母からの電話を取ったのはうちに遊びに来てた妹でした。
親は声がとても良く似てる妹を私と間違え、上記の内容を言ってきたそうです。
そして妹は私に代わらず、親に思いの丈をぶちまけてくれました。
私だったら絶対に言えなかったでしょう。
妹は私に、もうあの人達と関わるのは止めるようにと言いました。目に涙を貯めて。
話してはくれませんでしたが、たぶん電話では妹に関することも言われたのだと思いました。
妹は、小学6年の頃になると将来兄の面倒を見るように親に言われたと打ち明けてくれました。
初耳でした。
その頃兄はまだニートになって1~2年くらいだったと思います。
親はどういう意図だったのかは分かりませんが、妹は自分をスケープゴートにするつもりだったんじゃないか、と言いました。
そうかもしれません。
私はそんな親や兄を認めたくなくて、目をそらしていました。
そしてお金さえ出していれば関わらなくて済む、と思い込んでいました。
そんな訳もなく、ずるずると実家に取り込まれそうになっている私を心配して妹は訪ねてきてくれてたんです。
脳内でデモデモダッテを繰り返したこの頃が精神的な修羅場でした。