よくある家同士のアレコレから嫁と見合いさせられた。俺は野原ひろしの顔をでかくしてモアイ像に近づけた感じの顔をしていると言われる。対して嫁は可愛いと美人の中間くらい
引用元: ・http://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/tomorrow/1429713907/
じゃあ簡単に
よくある家同士のアレコレから嫁と見合いさせられた
俺は野原ひろしの顔をでかくしてモアイ像に近づけた感じの顔をしていると言われる
対して嫁は可愛いと美人の中間くらい
中学の頃に病気で右顔の半分が麻痺したことがあったらしく、表情を作ると顔が歪んでしまってた
でも、会った時からとてもきれいだ
嫁は「こんな顔だし」と結婚を諦めていたし、俺も「モアイ像好きになる人はそういないだろう」と色濃い沙汰は諦めてた
実際25歳まで彼女なしだったし
だから家のための結婚と言われても、お互いビジネス感覚で割り切った感じだった
付き合い始めて暫くたったころか、嫁の買い物目的で2人で百貨店に行った時、嫁の知り合い四人とばったり出くわした
久しぶりーとか言い合ってたので、積もる話もあるだろうと俺は少し離れて待つことにした
と言っても、もともと嫁の買い物が目的で百貨店なぞ1人で来たことのない俺
行く宛もなく心許なくなって、休憩できるスペースに行って腰を下ろす嫁たちの少し後にコソコソ隠れて立っていた
嫁は殆ど話さず、いろいろ質問をぶつけられて迷惑そうだった
あれ、もしかして俺、いらん気遣いしたかな、と心配になってる時
「聞いたよー見合いしたんでしょ?」
「その相手があれ?」
「野暮ったいしダサいよね、並ばれるの嫌じゃない?」
「ブサイク過ぎて無理w彼氏と思われたら恥ずかしいw」
「手も触りたくないよねw」
「顔デカかったよね、化物みたいな」
「嫁ちゃんの1.5倍くらいない?」
「嫌じゃないの?他に相手見つからないの?」
「可哀想ー私達が言ってあげようか?」
ホントはもっと色々言われたけど、心にグサグサきたセリフがこんな感じ
嫁は小顔だから、俺と顔のデカさが違いすぎるのは俺自身が一番気にしてたところだ
嫁は頭を少し右に傾けていた
嫁の後ろに立っていたので顔は見えなかったが、何かを考えている時のしぐさだった
そして「私、そんな風に思ったことないよ」と返した
「見た目って大切?隣にいる私がそんなに不幸に見える?みんなはちゃんと見えてるの?あの人は隣にいる私をきちんと見てくれるよ。私はあの人の隣にいることを恥ずかしいなんて思わない。あの人は私を尊重してくれるし、私もあの人を大切にしたい。私は今のあなた達の隣にいることのほうが恥ずかしい」
嫁はそれじゃ、と立ってその場を立ち去った
出ていくこともできずに隠れていると「顔潰れた女にはブスがお似合い」だと嫁のことをひどく侮辱していた
心が潰れてる女達に、何を言われても俺はもう気にしなかった
嫁もきっと同じなんだろう
嫁と落ち合った時、嫁は何も言わなかったけど俺の手をいつもよりギュッと握りしめていた
その時に「あぁ俺の嫁はこいつしかいない」と思ったんだ