会社の帰りに同僚の男3人と飲みに行ったんですよ。そしたら、たまたま隣りのテーブルにいた3人のグループとなぜか意気投合して、話が盛り上がったんですね。
引用元: ・http://hanabi.2ch.net/test/read.cgi/single/1183868382/
会社の帰りに同僚の男3人と飲みに行ったんですよ。
そしたら、たまたま隣りのテーブルにいた3人のグループとなぜか意気投合して、話が盛り上がったんですね。
俺とそのうちの1人はプロ野球の話になって、お互いにアンチ巨人とわかって、握手まで交わしたんですよ。
そしたら、その男が俺に聞くんですね。
「奥様もアンチ巨人ですか?」って。
この質問に対する答えは二者択一なんです。
俺の奥さんがアンチ巨人か、アンチ巨人ではないかの二者択一です。
それ以外の答えは、質問に答えたことになりませんからね。
俺は一瞬困ったんですが、次の瞬間、思いもかけぬ感情が俺を支配したんです。
それは心の底からの喜びです。
何とも言えないうれしい気持ちが湧いてきたんですよ。
俺は、生まれて初めて既婚者に見られたんです。
こんなチビ、デブ、ハゲ、キモメン、彼女いない歴=年齢で、誰が見ても一瞬で独身だと見抜かれると思い込んでいた俺が、何と何と既婚者に見られたのです。
これは奇跡としか思えなかったですね。
それで、天にも昇る心地で俺は言っちゃったんですね。
「いや、妻は巨人ファンなんですよ。それでケンカばっかりしてるんです」とね。
俺はあろうことか、妻という単語を普通に話してしまったんです。
そうしたら、その男は「仲のいいご夫婦でうらやましいですね」と言ってくれました。
俺はますます顔が真っ赤になって、それでも優越感でいい気分だったんですよ。
それから30分くらい飲んで、向こうのグループが先に帰ることになったんです。
帰りがけ、その男が俺に向かって、「奥様によろしく!」と大声で言ったんですね。
俺が手を上げて答えようとした瞬間、その空間は天国から地獄に変わりました。
横から既婚者の同僚が大声で叫んだんですよ。
「この人、奥さんいないんですよ」って。