【二人の出会い】野郎だけで旅行、酔って部屋間違えた俺。嫁達の部屋で寝た、パンツ一枚

俺の馴れ初めは中々酷いもんだぞ

野郎だけで旅行に行って、散々飲んでかなり酔ったから、

俺一人部屋に戻り寝ることに

部屋に入って敷かれてた布団で寝たら、その後悲鳴で起こされる

何事かと起きてみれば、なんか見知らぬ女が叫びながら部屋を出てった

よく見たら、部屋を間違えてた

しかも俺は浴衣がはだけ、パンツ一枚

その後やってきた旅館の従業員さんに酷く怒られ、

その女に土下座して謝って何とか警察沙汰にならずに済んだ

その女が、今の嫁

帰ってしばらくは普通の生活

そんである日の帰り、

何となく酒が飲みたくなって駅前の居酒屋に入りカウンターで飲んでた

そしたら俺の２席隣にいた女がかなり酔ってた

「あんなクソみたいな男は何とかかんとか！！」と一人騒いでた

それも嫁

俺完全ドン引き

それ絶対俺のことだろうと思って、そそくさと帰ろうとすると、

嫁にロックオンされた

俺の顔指さして「あああああ！！」とか叫ばれたけど、

なんか一緒に飲むことに

聞けば、そのクソみたいな男ってのは、なんか告白した男だったらしい

その男、いいよと言って、速攻でホテルに連れ込もうとしたらしく、

その場でビンタ一発サヨナラしたらしい

で、話の流れで俺が嫁に男を紹介することになった

後日適当な男確保して嫁に電話したら、開口一番「アンタ誰？」

嫁、酔っ払って全然覚えてなかったらしい

しょうがないからあの日の一連の流れを説明したら、

なんか呼び出しくらった

そんで待ち合わせ場所に行ったら、まず俺の顔見て嫁驚愕

なんでアンタがいるの！？的な感じ

ホントに覚えてないみたい

それである程度落ち着いたところで嫁にファミレスに連れてかれて、

男にコクッてフッたことは他言無用でお願いと言われる

嫁曰く、これまで付き合った男はいないらしく、

告白したのもそれが初めてとか

そんな男に人生初の告白をしたのは生涯の恥とか言ってた

ちなみに嫁、当時２３歳

それは分かったとして、

男を紹介することについて話をしてみたら、それも断られた

見ず知らずの男を紹介されても困ると

いやいやお前が言ったんだろうにと反論したら、

結果合コンすることになった

男は俺が集め、女は嫁が集めることで話はまとまり、当日を迎える

男４人、女４人と集まり、ワイワイ騒いでた

そしたら、嫁が凄まじく大人しい

ホントに男への免疫があまりないらしい

仕方ないから俺が話し相手になってた

てか俺は大丈夫なのかと聞けば、アンタは面識あるからとのこと

その面識ってのは、当然あの旅行

そんなもんで大丈夫なら普通に大丈夫だからどんどん話しかけろとアドバイス

そっから嫁、ヤケクソ気味に話しかけまくり、無事終了

それ以降、何かと俺に電話やらメールが来る

「あんときの男の人からメールが来たけど、これは男としてどういうつもりなのか」とか、

「この場合、男は何を思ってるのか」とか聞きまくり

男友達自体が中学校以来初めてだったらしく、

大人の男の思考がほとんど分からないらしい（高校は女子高、大学は女子大）

しょうがないから相手してた

それからしばらくそんなやりとりして、ある日嫁から呼び出し

そんで、嫁が告白してきた

こういうのをみていると、人生って
つくづく不思議だなあと思う

で？？

俺激しく動揺したけど、

よく見れば嫁は顔を真っ赤にしながら言っててマジだった

なんかそれがスンゲエ可愛かったから交際……したのはいいけど、

それまでペチャクチャ喋ってたのが嘘みたいに大人しい

彼氏と友達では全然違うと嫁は語る

なんか、毎回恥ずかしいんだとか

お前はいったいいつの時代の女なんだ

まあ前のこともあったから、極力ボディタッチは避けてた

溜まるもんは溜まってたけど、それも我慢

初めてのキスは、付き合って二週間後

そん時も顔真っ赤にして、嫁泣いてた

嫁、ホントに純情だった

考えてみれば、

そんな女の部屋にパンツ一枚で寝てたあの日の俺は、

さぞや変質者に思えただろう

とにかく、嫁はホントに一途だった

俺が風邪引いた時も、仕事有給とってまで俺の看病したりしてた

それから、結婚した

こんな感じが馴れ初めなんだけど、

まあファーストタッチはホントに最悪だったからな

それに、どっか一つでも抜けてたらこうはなってなかったと思う

運命とかそんなクサいことは言うつもりはないけど、

人の縁ってのはホントにあると思う

今俺が思うのは、あの日酒飲んで部屋間違えた自分にホント感謝してる

そんくらい、今が幸せだ

妙な話だったけど、付き合わせて悪かったな

なんか質問があれば出来るだけ答えてみる