【嫁大好き】１日歩き回って帰りの電車で俺の肩に寄って居眠りされて、完璧に墜ちた。

ありがとう。そんじゃもういっちょ。

嫁さん、高校のときの後輩でな。

嫁友がある日、嫁さんのほっぺたツンツンしてて、「先輩も触ってみ！」って言ってきた。

「え？いいの？」って嫁さん見たら「いいですよ」って頷いてくれたから、ツンツンしてみたら凄い柔らかかった。

体型はスレンダーだし顔立ちも割とクールめの美人なんだが、ほっぺただけ何故か
物凄く柔らかいんだ。

それから仲良くなって、当時得意だった物理教えたりしてたら、弟二人の長女だった嫁さん、「兄が欲しかった」って言って、しばらく「兄ちゃん」って呼ばれてた。

でも高校時代、仲は良かったけど付き合うことはなかった。

大学時代、お互い都会に出て、たまたま電車で１時間くらいの距離に住んでたんで、一度会ってどっか行こうってことになった。

久々に見ると、本気でびっくりするくらい可愛かった。

１日たっぷりあちこち歩き回って、帰りの電車の中で肩に寄っかかって、居眠りされて完璧に墜ちた。

後日嫁さんに聞いたら、「あの時は本当に遊び疲れてて、狙ってやったわけじゃないけど、あなたじゃなかったらあんな安心して寄りかかってない」って言われて尚更墜ちた。

その日、家に帰って一人になって、ふと気付いた。

「あれ？次の約束しないと会えなくね？」

既に嫁さんと会えない日々が耐えられなくなってた俺、速攻で告った。

高校時代の兄役の威厳なんて放り捨てて、「可愛い」とか「好き」とか言ってたら、「……照れ死にさす気？」って言われて、無事付き合えることになった。

俺はそのとき、「……悶え死にさす気？」って言いたかった。

あれからもう８年くらい経つが、年々可愛くなってる。

多分気のせいじゃない。