会場がザワつき「御愁傷様は違いますよ」と誰かがささやく… >> 緊張と以前の葬式の挨拶が重なったかな?
引用元: ・https://www.logsoku.com/r/2ch.net/sousai/1277879969/
友人(新婦)の披露宴に出席した時のこと。
友人の仕事柄、大物政治家や都知事なんかも列席して、一流ホテルでの豪華な披露宴。
そのわりにリラックスした和やかな感じで進み、料理も美味しくて、いい披露宴だった。
ただ、新郎の上司のスピーチが……。
その上司は、最初からハンカチで額を拭いつつ、緊張した感じでマイクの前に立ったのだが、いきなり「本日は大変御愁傷様で……」とやってしまった。
会場がザワつき、「御愁傷様は違いますよ」と誰かがささやくのが聞こえ、上司もハッと気づいて、「大変失礼いたしました」とスピーチを再開したものの、なんかもう、見ているこっちがハラハラしてしまうくらいの緊張っぷり。
つかえたり、しどろもどろになったりしつつも、どうにかスピーチも終わりに近づき、ホッと胸を撫で下ろしかけた瞬間、またもややってしまった。
「本日は、本当に御愁傷……あ……………」
絶句したまま、額の汗を拭いまくる上司。
やっちまった……、ダメ押しだ……、という氷点下の空気。
もしここで会場がシーーーンと凍り付いてしまっていたら、本当に最悪だったろうけど、新婦がハンカチで口元を押さえながら、クスクス笑いだして(pgrする感じではなく、無邪気につい笑ってしまった感じ)、出席者もそれに釣られて和やかに失笑という感じになり、凍りかけた空気が溶けた。
明るくて気さくな新婦に救われ、無事披露宴は終了したものの、あの上司にとっては、悪夢のごとき不幸な結婚式だったと思う。
忌み言葉って、避けよう避けようと思うと出てしまいがちだけど、あの上司、きっと結婚式の前にお葬式があったんだろうな。