【愛してる】俺は片足が義足。結婚4年目に飲酒して電柱に突っこんだ。離婚届けにサインした…

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geralt / Pixabay

俺は片足が義足なんだ。結婚四年目に飲酒した挙句に電柱に突っこんで自爆した。当時はまだ飲酒運転に対する規制が弱くて、事故なんか起こすわけねえだろうって・・

引用元: ・http://maguro.open2ch.net/test/read.cgi/tomorrow/1395646848/

280: 名無しさん@おーぷん 2016/02/09(火)18:29:11 ID:nHz

このスレを見つけて、是が非でも嫁に言わねばと思って決行した。

来年孫が生まれるくらいにオッサンの話だけど聞いてくれ。

最初に断る。

短くまとめきれなかったから昔話が長い。

もしスレチだから赦してくれ。

俺は片足が義足なんだ。

結婚四年目に飲酒した挙句に電柱に突っこんで自爆した。

当時はまだ飲酒運転に対する規制が弱くて、事故なんか起こすわけねえだろうってタカを括る俺みたいな馬鹿が後を絶たなかった。

俺が事故を起こした時点で長女は三歳、次女は生後間もないころでさ。

嫁はまだ二〇代の後半だった。

自業自得なんだが事故を起こした俺は方々から責められた。

カーブを曲がり損ねて山側の斜面に激突したんで

被害者を出さなかったことだけが幸いだって俺の親父に言われた。

嫁の両親も俺の両親も離婚しろと言った。

片足になった俺は会社も首になって収入もない。

自分で立って歩くこともできないお荷物が子育てなんかできるかってさ。

兄貴に三人に詫びる気持ちがあるのならせめて貯金は全部嫁に渡せって言われてそうした。

情けない話、俺は自分の環境が激変したことについていけなくて周囲に言われるまま離婚届にサインして、貯金(大した金額じゃない)を渡した。

それで一度、嫁は実家の両親に連れられて戻って行った。娘二人を連れてさ。

世の中に見捨てられた気がして俺の人生終わったと腐った。

でも嫁、一か月後に娘を連れて帰って来たんだ。

離婚届出してなかった。

嫁は俺と結婚と同時に退職して専業になったから、就活して正社員の働き口を見つけてきた。

「片足だって生きているんだから頑張れば何とかなる」って両家の両親をはじめとした周囲の猛反対を押し切って戻ってきてくれた。

それから嫁は仕事と家事の両立で家計を支えて、ヘタレな俺の尻を蹴っ飛ばしてくれた。

そのおかげで(何年も掛かったが)何とか立ち直って、在宅でできる仕事にもありつけるようになった。

俺が事故を起こして以来、嫁は一度も俺の前で愚痴を言わなかった。

281: 名無しさん@おーぷん 2016/02/09(火)18:30:41 ID:nHz

それで今年結婚二五年でこのスレを見つけた。

スレ読んでいるうちに俺も嫁にちゃんと言わないとなって遅まきながら覚醒したんだ。

サプライズで何かしようって計画立てて、女性が喜ぶサプライズをネットで漁って調べた。

それで銀婚式に結婚式やろうって思い立った。

俺たちは恥ずかしながらデキ婚だった。嫁は太っている姿でドレスを着たくない。

もうちょっと子供が大きくなってから写真だけでもとりたいって言ってたのを思い出した。

イイ年のオッサンが今さら結婚式かよって笑われそうだが、今まで苦労ばかりさせた嫁に見える形で何かしたかったんだ。

で、嫁に行った長女と大学生の次女を巻き込んで計画を練った。(長女は近距離、次女は自宅から通学している。)

二人とも喜んで協力してくれてさ、俺は幸せ者だってつくづく思った。

この環境を俺に与えてくれたのも嫁なんだ。

二人とも女の子だしな。

結婚式に関しては男の俺がタジタジになるくらいあれこれ情報をくれたし、嫁をエステやブライタル系のイベント(ケーキ食べ放題系とか、試着できるものとか、挙式の模擬を見せてくれる系)に連れ出してくれて、嫁のドレスのサイズをGETしてくれた。

リサーチ中にさりげなく「お母さんが今着るんだったらどういうドレスを着たい?」って聞いて、嫁の好みのドレスまでGETしてくれた。

当日の嫁の着替えと化粧や髪は娘たちと長女の夫がやってくれることになった。
(長女と夫は美容師だ。)

で、その間に両家の親にサプライズ計画を打ち明けて、出席してもらえるように頼んだ。(笑われると思ったけど喜んで出席させてもらうと言ってもらえたのが嬉しかった。)

本当は挙式の当日に実はこれから…ってやるつもりだったが、娘たちに「当日に言われたらお母さん多分怒るよ。

女にだって心の準備がいるんだし、お式の前に余韻にだって浸りたいんだから」って口をそろえて言われたので、そういうものかと一か月前に打ち明けた。

嫁、呆然としたな。

どっちかって言うと動じない方の嫁なんだが、しばらく鳩が豆鉄砲食らったみたいな顔になっていた。

口では「もうおばちゃんなのに」って言ってたが、娘たちや実家に電話したり、近所や仕事場でも惚気たり、満更でもないご様子でここに来てもヘタレ属性が出た俺は内心「喜んで貰えなかったらどうしよう」ってビビっていたからホッとした。

顔はすっかり年をとってオバサンなんだけど、打ち明けてから結婚した当初の嫁の顔になっていた。

嫁が食事を作ってくれた時はいつもよりおかずが一品多かった。
(家にいる時間が長い分、俺が作ることが多い。)

結婚式当日は長女が嫁の支度をしてくれてさ。

両家の両親も長女一家も次女もみんなで祝福してくれた。

式の最中に嫁に宛てた手紙を読んだんだ。

本当は結婚式の手紙って嫁が読むものなんだろうけど、俺のほうが嫁に苦労させてきたんだからどうしても俺が読みたかったんだ。

嫁に手紙を書いたのもはじめてだったな。

何を言ったらいいのか、サプライズを決めてからずっと内容に悩んで推敲しまくった。

「愛している」って言葉と「これからもよろしく」ってこと、「俺にはもったいない嫁さんだっていつも思ってる」ってことだけは絶対入れねばって思った。

もう何年も愛してるって言ってなかったから、手紙に書くだけでむず痒くなったもんだ。

手紙を読んだら、嫁は大号泣した。

俺の手紙は多分三〇点くらいの出来。途中噛んだからさらに減点ものなんだろうが、それでもちゃんと伝えたいことが伝わったのかと思ったら俺まで泣いた。

貰い泣きで娘たちまで泣いた。

今年五〇のいい年したオッサンだが、サプライズしてよかったよ。

このスレがなかったら多分言えなかったし、サプライズ計画はなかったと思う。
良スレをありがとう。

式の後日に長女の妊娠がわかって、今は夫婦で早くも孫フィーバーしてる。

長い話しに付き合わせてすまん。

知人や兄弟には恥ずかしくて言えないからここに書き込ませてもらった。

報告終わる。