引用元: ・http://mao.5ch.net/test/read.cgi/tomorrow/1482637709/
よく集配をしていたので世間話がてら、お茶をごちそうになったりもした
もう遠い昔になった・・ 嫁は風呂屋の娘なのよ。
その頃は古木材を集めて、それで釜を焚いていた。
たまに松ヤニなんかで火力が一挙に強まる事があって、その時もワシが風呂に入っていて、裏からボンと爆発する様な音が聞こえたので、釜に通じる木戸を開けてみたら、釜の焚き口から炎が飛び出している。
嫁(多分30歳の頃)はあたふたして、水水なんて叫んでいるから、ワシがスコップで冷たい残り灰を放り込んで炎が収まった所で釜口を閉めて事なきを得た。
そう言えばその時ワシは全裸、後で火傷をしてないか確かめ・・
水なんか掛けたら釜が傷んで焚けなくなる。
親父さんに感謝されて、その日は湯上りにビールを出して呉れて。
それから遅くに入りに行くと、彼女が背中を流して呉れたりして、他のお客がいない時は彼女も裸で一緒に浸かったりして、ある時部屋においでよと誘われて泊まってしまった。
それからは自然の成り行きで、入り婿みたいな状態で一緒になった。
時代はスパ銭湯になり、支店を何軒か出してそこにマンションを一緒に建てたりして、爺婆が耕していた畑にはホームセンターが出来たりして、すっかり不動産業になってしまった。
嫁は社長夫人だよ。
風呂屋家業は気持ちが開放的なのか、子供達も孫達も早々と世帯を持って、一番古い銭湯を銭湯は1階に残したままマンションに建て替えて何家族も一緒に住んでいる。
正月なんかはその大浴場にみんなが一斉に入浴して、それから新年の宴会が始まる。
新参の彼女が連れて来られると、最初はモジモジしとるけど、2~3年するとすっかりなじんでワシの背中を流して呉れる。