今は昔、当時20代前半だった俺はだらだら遊び呆けておりました。お恥ずかしながら、フリーターとスロプーの中間というか。そんなある日・・
電車内にて
俺「……。」(JKの腰あたりに携帯向けて)ジーー、パシャ。
JK「…ッ!」
嫁「(俺の腕ガシッ)…次の駅で降りましょう。」
俺「えっ!?あ、いや!ちがうよ!?」
ゴミを見る目つながりで俺も。
いまだに嫁に睨まれると肝が冷える。
燃やしてしまうぞ
く、kwsk!
kwskありがとござます。
今は昔、当時20代前半だった俺はだらだら遊び呆けておりました。
お恥ずかしながら、フリーターとスロプーの中間というか。
そんなある日、ちょっぴり生活圏から外れた場所にあるパチ屋にて大規模なイベントがあり、珍しく通勤ラッシュの時間帯に電車に乗ることに。
慣れないすし詰めの電車内で、車両のど真ん中に突っ立っていると
どうも斜め前のJKの様子がおかしい。
おかしいっていうか、俺のほうにぐいぐい身体押し付けてくる。
何これ。痴女JK?モテキ到来?と、一瞬考えたものの
割とすぐ冷静になり、さりげなく観察。
うん、これアレだ。
俺に押し付けてるっつーか、逆側から逃げようとしてる結果、こっち来てるだけだわ。
平たく言うとこの娘、俺の隣にいるおっさんに痴漢されてるわ。
なかなかにショッキングだった。
状況把握するときにチラッと顔みたけど、結構かわいい。そして表情つらそう。
義憤に燃える俺。一瞬ぬか喜びさせられた私怨にも燃える俺。
このおっさん許すまじ。涼しい顔しやがってコラ。
とはいえ、このすし詰め電車ではったおす訳にもいかない。
あと、俺は痴漢する奴と同じくらい、痴漢冤罪をでっち上げる奴も嫌いだ。
いろいろ考えた末に俺は、とりあえずこの状況の証拠を確保しようと考えた。
クールでクレバーな男はこうあらねばならぬ。
出来るだけこっそりと逆の手で携帯を開き、画面を見ずに記憶と手探りでカメラ起動。
すばやくJKとおっさん側の手に携帯を回し、多少勘便りで撮影ボタンを押す!
手ブレもクッションおいて吸収したはず!
やった!滑らかにやりよった!まず間違いなく枠内に収めた手ごたえ。
「ジーー、パシャ!」
そして、マナーモードをものともせず響き渡る俺の携帯の撮影音。
自殺行為に見えるが・・・
少々アホじゃなかろうか
何にも考えてなかった。冷静なつもりだったけど、思い切りテンパってたんだと思う。
明らかに下半身のあたりから聞こえた撮影音にざわつく、満員電車内。
反射的に振り向くと、一転して俺へおびえた視線を向けるJK。
そして、血の気が引く俺。
本気で頭真っ白になると、実際におしっこ漏れそうになるんねー。ギリ我慢したわ。
ガッチリと腕を捕まれる俺。今度はさすがにちょっと漏れたわ。
嫁「…次の駅で降りましょう。」
ゴミを見る目、って表現はこのためにあるってお顔してました。
俺「えっ、あっ、ちょっ。違うよ!?」
とっさに痴漢のおっさんの袖をつかむ。絶対に逃がさんぞ。
このときおっさんも何か言ってた気がするけど覚えてない。多分罵倒はされてた。
『jk おっさん←俺←後の嫁』という拘束図。
JKは怯えて混乱してる。おっさんは振りほどこうとしてる。
俺は何も言わずにおっさんの袖を全力で握りこんでる。後の嫁は俺を睨んでる。
そして、次の駅で降りる四人。(他にもこのために降りた人居たのかも)
こうして俺は盗撮男として電車を降り、
おっさんは『盗撮男に無意味に縋り付かれた可哀想な人』として電車を降りた。
ココからのこの日のくだり、後の嫁とはほぼ関係ないんだけど
サクッと割愛したほうがいい?
だが一つ警告。
JKの尻映ってる証拠→検挙。
例え痴漢の手が映っていてもな。
万一車内に警官いれば最悪現行犯逮捕。
言い訳は通らん。人生オジャンだ。
今後は気ぃつけや。
あざす。では出会いとは関係ないが書かせていただく!
その後駅員だか鉄道警察だかが来るまでの間に、
「俺は猥褻目的での盗撮はしていません。この人(おっさん)は痴漢をしていました。」
みたいな事をとりあえず言ってみる。
そうしないと、おっさん逃げそうだった。嫁、おっさんのこと帰そうとしてたし。
俺はそう言い終えてからも、手は離さなかった。
その場で撮った画像見せて潔白(?)を証明したい気持ちはあったけど
なんとなくおっさんの前で携帯出したくない。壊されたりしそうだし。
あと、この状況で俺が携帯いじろうとしても『盗撮した画像を消そうとしてる』って思われるのがオチだと思った。
それ以前に電車降りてからは両手でおっさんの袖握りこんでるから出せない。
死ぬほど焦ってたので考えもまったくまとまらない。
嫁に頼んでポケットの携帯調べてもらおうか、とか考えてるうちに駅員が来て、事務所?へ。
全員が事務所に入ったときに、ようやく少しホッとした。
それまではおっさんを逃がさないことに対して、気を張りまくってたから。
ここで俺のターン!!
と、思ったけどそうでもなかった。
事務所内に入ってからは、当事者4人は分断された。
「それぞれからお話を伺います」ってヤツだ。
順番待ち(?)のときちょっとの間おっさんとは同じ空間に居たような気がするけど
女性二人とはマジで完全に分断された。待ちの間ですら一度も顔合わせてない。
だから、他の人が何て言ってたかはわからない。
とりあえず俺の番になって、せまい部屋で事情説明。多分相手は警官だったと思う。
携帯渡して、経緯を話して、操作してもらって画像確認してもらった。
ちゃんと写ってなかったらどうしよう
あるいは逆にJKの下着とかが写ってたらどうしよう、ってちょっと怖かったけど、大丈夫だったらしい。
実は俺、一回もその画像見てないんだ。
ここで少し待たされた。多分他の人の話とすり合わせてたんだと思う。
そのあと、めっちゃ怒られた。
「理由はどうあれ、コレは盗撮になるからダメ。うかつなことすんな。
今回の君の行動は被害者が納得してくれたからいいけど、もし君相手にも被害届出すって言ってたらアウトだったよ」
的なこと言われた。要するに2度とすんなと。
もうちょっと上手いやりかたあるだろうバカが、と。
ぐうの音も出ないほどごもっともです。
なんか紙に名前とか書いて終わった。
おっさんがどうなったかは聞けない空気だった。
全部おわったのはたしか昼前とか。
そのあとヤケでスロット打って数万負ける。
打ってるとき右手の小指が死ぬほど痛ぇとおもってたら、なんか折れてた。
ありとあらゆる敗北感にまみれたクールでクレバーな俺は、お家に帰ってオナして寝た。
コレがファーストコンタクト。
>>433
ところがどっこい、あんまり面白くならなくてごめん…。
事務所で当事者3人を前に、逆転裁判よろしく「喰らえ!」って証拠突きつけて
一転無実!善意の人ステキ!JKとお姉さんにフラグ立った!…とかならよかったんだが。
現実は坦々としてる。
次はセカンドインパクトですな
セカパク行きます。
ファーストコンタクトの事件も忘れかけてた、半年後くらいのある日。
いい加減にもう少しまともに仕事しようと考えていた俺は、知り合いに紹介されて
ちょっと変わった仕事の面接を受けることになった。
ビルテナント内の一室で面接。面接官は年下っぽい若い女のコ。
キツめの顔がドストライクなのでちょっとドキドキしつつ面接を受ける。
それにしても、いくらなんでも視線が厳しい気が……と考えていて思い出した。
言うまでもないと思うけど、電車で俺の腕を拘束した人だった。
そのときはいっぱいいっぱいだったので顔とかあんまり覚えてないけど、多分そう。
嫁「過去に 犯 罪 歴 などはありませんか?」あ、絶対そう。
とりあえず、面接に落ちたことだけは悟った。
落ちたことが俺の中で確定したので、やっつけ仕事の心持で面接を終える。
だがしかし、
嫁「お疲れ様でした。合否は後日連絡します。それと…」
と言った後、少し考え込んで。
嫁「……それから、これは面接とは関係の無い個人的なお話なのですがこの後17時以降から時間はありますか?」
と聞かれた。ある!逆転の可能性がある!
俺「はい!今日はこの後に何の予定もありません。」
嫁「では、少しお話がしたいので…17時半ごろにこのビルの出口のあたりに居てください。」
と言われた。2時間くらい待つことになるが、もちろん待つ!
コンビニで時間つぶしてから、仕事上がりの女のコと合流してファミレスへ。
ファミレスに到着して、頼んだ飲み物が届くとすぐに
嫁「俺さんは、私のことを覚えていますか?」
と聞かれる。
このときの嫁の顔と言葉は、なぜか凄く記憶に残ってる。
軽蔑してるような、ワクワクしてるような、怒っているような…不思議な表情してた。
警戒しながらも、こっちの眼を覗き込んでくるような顔。
ここ以外は結構あいまいだから補完するけど。ご容赦願う。
俺「多分ですが、心当たりはあります。電車で、盗撮容疑…で合ってますか。」
嫁「はい、合っています。○○駅で一緒に降りました。」
俺「あのことについては、伝えておきたいことがあります。」
嫁「私も聞きたいことがあります。その前に、こちらのことをお話します。」
そんなやり取りが合って、嫁のこの時点での状況を説明された。
嫁はあのあと、警察に事情を説明して連絡先を提供してから、仕事に向かっていた。
嫁曰く「電車内で挙動不審な男性(俺)を見つけたので注意して見ていると、
不自然に携帯を取り出し、フラッシュを着けた。
その後すぐに、女子生徒の腰あたりを撮影したため、取り押さえた。」
って警察に言ったそうだ。
挙動不審だったのかよ、俺…。自覚ゼロでした。
でも、そのあと警察からは特に何の連絡も無かったそうだ。
嫁の位置からはおっさんは全然見えていなかったらしく
また、駅に降りた時の俺の
「俺は猥褻目的での盗撮はしていません。この人(おっさん)は痴漢をしていました。」
が引っかかっていたらしい。
9割方、苦し紛れの言い訳だと思ってたっぽいが。
嫁は『とにかくすっきりしないので真実が知りたい』とのことだった。
当然、俺は知っている状況を全部伝えた。
内容はファーストコンタクトに書いた通りなので割愛。
だがしかし!嫁は信じない!そりゃそうだ!
『示談でもして済ませたんじゃないのかオマエ』とその眼が言っている!
しかもついていないことに、あの日と違って俺の携帯にはそのときの画像が無い。
もし画像があったとしても、好転するかどうかは微妙だったし。
でもまぁ、俺に出来ることは全部やった。
信じれない気持ちもわかるし、信用できんものは仕方ない。と、諦めかけていると……
嫁が、実は…と切り出した。
嫁、あの時被害者のJKと連絡先を交換していた。警察とかが来る前に。
何度も、後日連絡をしようか迷ったらしいが
こちらからJKに何かを聞くのは、どうしても気が進まなかったようだ。
なんか、「ねぇねぇどうなった?」ってテンションで聞くようなことでもないし。そんな関係でもないし。
傷ついてるだろうから、思い出させたくもないし。
そして、JKからも連絡は無く…半年くらい経っている。もう聞きづらすぎる。
うんうん、気持ちはわかる。でも聞いてくれよ!今聞いてくれってJKに!
今になって考えると、多分嫁は背中を押して欲しかったのかもしれない。
俺が懇願して、その場でメールを送ってもらうことに。
文章くどいよな、ゴメン。
嫁が何の根拠で何を連絡したがったのかわからん。
418は何を聞いてくれと訴えた?
冤罪を晴らすために事実確認をJKからとって欲しい以外に何があるんだ?
>>440
全くくどくないから、続きを早く
続けてくれ。
まあなぁ。
真相が知りたいってだけじゃ
興味本位で首突っ込み過ぎだしな。
他に理由でもあんじゃね
気にせず続けれ。
嫁がメールを送ってから、祈る俺。
頼むからメーラーダエモンさんとかから返事来ませんように!
頼むからJKが返事してくれますように!
あと、その返信で俺の潔白が証明されますように!
30分もしないうちに、嫁の携帯が鳴った。
メール受信。送り主は、被害者のJK。
内容は、俺の伝えたこととほとんど同じ!…らしい。
勝った!JK様ありがとうございます!嫌なこと思い出させてゴメンね!
それと「こちらから連絡しなくて、すみませんでした。」という内容とあのときのお礼。
JKはJKで、お姉さんにお礼は言いたかったけど困ってたらしい、
事が多少ゴチャゴチャしてるし、仕方ないとは言えそのときのお姉さんは勘違いしてた訳だし。
「時間が経ってしまったけど、ありがとうございました。とても心強かったです。」的な内容が書かれてたそうだ。
返信を読んでからの嫁は、明らかに機嫌がよくなってた。
ちなみに、このときのJKからの返事も俺は読んでない。
内容だけザックリとその場で嫁に教えてもらった。
俺のことは書かれてるか聞いたら、書いてあるって爆笑してた。
なんて書いてあったんだよぉ……。
>>>445
>>>443さんの言ってる通り。
>>>443さんありがとう。
>>>445
多分だけど、面接したからだと思う。
もし盗撮が事実なら雇えないから。
変に責任感強いところあるし。
嫁は「この後の話は、面接には関係ない」とは言ってたけど、方便だったんじゃねぇかな。
それプラス、興味だろうと踏んでる。
なんにせよ事実確認も無しに落とされるよりは、俺は助かった。
このことで嫁の対応が「疑念9:信用1」くらいから「疑念2:信用8」くらいになった。
でもその後、やっぱりめっちゃ怒られた。
あの日警官に言われたような内容を、5割増しくらいの鋭角っぷりで延々言われた。
多分、しばらく話し込んでたから慣れてきたんだと思う。
嫁「俺さんは、善人かもしれないですが馬鹿ですね。」
「軽率な行動が多いと、よく言われませんか?言われない?私が言いますね。」
「ちゃんと冷静になってください。『冷静なつもり』じゃ意味ないです。」
覚えてるのはコレくらい。またちょっとおしっこ漏れそうになった。
そしてまたも、ぐうの音も出ない俺。
でも、最後になぜか謝られた。
「軽率な行動が多いはず」って凄い言われたので、まぁ、誤解は解けたけど面接は絶望的だな……。
と思いながら別れた。
数日後、合格の電話が来た。……なぜだ。
セカパク終了。
仕事が始まってからは、覚えることが多すぎて本当にいっぱいいっぱいだった。
嫁とは、上手くいえないけど微妙に部署が違うので直接指導されるようなことはない。
けど、なんかもうわかりやすく気にかけて貰ってたと思う。やらかさないかが心配だったんだろうけど。
俺の直属の先輩としょっちゅう話ししてた。
又聞きだけど「俺さんは大丈夫なのか?変なことしていないか?」だの
「俺さんはテンパると何をしでかすかわからないので、出来るだけ眼を離さないようにしてあげて欲しい。」だの
母親か姉なんじゃないのかってくらい、間接的に世話焼いて貰っていた気がする。
直接話す機会もたまにあって、褒められたり怒られたり怒られたりした。
これだけ普段から釘を刺されまくっているおかげで、俺はでかい失敗をやらかすことも無く仕事を覚えていった。
俺の盗撮容疑事件のことは、当然社内では俺と嫁しか知らない。
だから、嫁が俺の行動を心配したりするのは他の人から見たらちょっと不思議なことであり
それで先輩にからかわれたりしていた。
多分だけど、嫁もからかわれていたと思う。
俺は、なんていうか、嫁のことがかなり気になっていた。
基本的には怒られるのでちょっぴりウザいが
悪意あるやり取りでは無かったし、顔はセカンドでも書いたように好みだし。
はっきり言って仕事初めて2ヶ月後にはもう好きだった。
周りにからかわれることで、余計に好きになっていったって部分もあると思う。
えぇと、書き溜めでもしてまた来たほうがいいのかな。
ここからは特に大した出来事は無いし。
いやいや、いろいろあるだろう。
二人でお部屋で裸で盗撮ごっこをする話とか。
な、話せよもう。
ネタでも何でもいいじゃねえか。
真実なんて、
>>422の冒頭で無駄な正義感出して盗撮容疑で逮捕→人生終了。
こんなの誰も読みたくねえだろw