俺がもっと早く気が付いていれば、嫁をあんなに傷付けることも、こんなに遠回りすることもなかったのに。 >> でも、二人の絆だね。お幸せに。
引用元: ・http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/tomorrow/1151735435/
それまで彼女っぽいのはいたけど、だいたい1週間くらいで破局。
って、これって破局とも言わないかwww
そんな俺にも19のとき、やっと初めて「彼女」と呼べる人ができた。
出会いはナンパ。笑った顔がすごく可愛くて…まさに一目惚れだった。
出会いが出会いだったし、俺は遊び人だと思われていたらしく、最初彼女はあまり乗り気ではなかったけど、日が経つにつれどんどん好きになってくれているのが分かった。
親にも愛された記憶がなかった俺は、初めて愛される実感が嬉しくて仕方なかった。
しかし男っていうのは勝手だな、最初はこっちが好きで好きでたまらなかったのに
彼女の愛情が大きくなるにつれ、その存在が負担になるようになった。
1年後、ささいなことで喧嘩して、別れて、1週間後ヨリを戻したものの彼女の愛情の重さは変わらず、やっぱり別れた。
そして、音信不通。彼女と別れてから色んな女と付合った。
その間何故か彼女のおかんに声かけられたり、彼女のおとんに会ったり、ラジオで彼女の名前を聞いたりw
なかなか彼女を記憶から消すことはできなかった。
が、ニアミスはあったものの、一度も会うこともなく、彼女との縁は完全に切れた
…と思っていた。
つづき
数年ぶりに連絡を取るようになった友達がいて、そいつがある日びっくりした声で電話してきた。
懐かしい人に再会した、と。電話をかわってもらうと、本当に懐かしい声。
…彼女だった。
当時恋人がいなかった俺は、彼女と月に数回会うようになった。
偶然似た職業に就いていた彼女は、俺が分からないことがあれば、分かるまで教えてくれたし、辛いことがあった時は深夜でも長電話に付合ってくれたな…。
突然「うさ晴らしにいこう!」と連れ出してくれたこともあったっけ。
彼女と俺の「友達関係」が続いた約2年、彼女が俺に告白してきたこともあった。
その時の俺は、いろんな恋愛を経て理想が高くなっていて、付合う女への条件もかなり多くなっていた。
ましてや、一度失敗した女と再びなんて俺の辞書にはありえない。
彼女といる時はとても安心できるし楽しいけど、また好きになることはないと思っていたんだ。
当然、彼女の告白は断った。
それでも俺は彼女と一緒にいたかったから、友達を続けた。
262は俺だ。
今思うと勝手な俺。相当勝手。
彼女の親父が癌を宣告されて、彼女があまり俺を相手にしてくれなくなった。
…いや、ちゃんと電話もしてくれたし、会ってもくれた。
ただ、それまでのように「俺」を優先してくれなくなったんだ。
俺はその時、よく遊んでるちょっといいなと思っている女がいて、そいつに告白されて付合うことにした。
そのことは何故か彼女には言えなかった。
嬉しいことがあったらいつも報告してたのに、言えなかった。
でも、女のカンっていうか、俺にもバチがあたったのかな、そのことはすぐにバレた。
また、彼女との縁が切れた。
今度は彼女から切られた。
当たり前だ。本当に俺は勝手だ。
俺が久々にできた恋人に舞い上がっている時、彼女の親父は再入院して、家族が大変なことになっていると小耳に挟んだ。
俺には恋人がいる以上、彼女に縁を切られてしまった以上、心配しても連絡をとることができない。
彼女ががんばっている時も、辛い思いをしている時も、は自分のことばかり話して、彼女の気持ちなんかひとつも考えなかった。
彼女の気持ちを知っていて、そのぬるま湯にどっぷりつかって。
当然のごとく俺に大きなバチがあたった。
俺はまた1人になってしまった。
振られたわけでも、振ったわけでもないけど、失恋した。
つづき
それでも彼女には連絡できなかった。
そんなある日、彼女との共通の友人から連絡があった
「○○ちゃんと今度会うんだけど、来る?」
友人は俺が彼女に会いたがっていることを知っていて、お膳立てをしてくれたんだ。
彼女は俺に会ってもいやな顔ひとつせず、それまでのように俺に接してくれた。
俺の長い話を黙って聞いてくれた。
彼女だって大変だったはずなのに、そのことは何ひとつ話すこともなく、ただただ、俺が一目惚れした笑顔を見せてくれていた。
その時、あんなにこだわっていた俺が理屈なしに「こいつと結婚しよう」と思った。
彼女をびっくりさせたくて、それからも友達を続けた後、復縁もせずにプロポーズ。
なもんだから、しばらく信用してくれなかったなww
俺に初めての彼女ができてから約10年経った時、その彼女は俺の嫁さんになりました。
結婚してもう5年くらいになるけど、嫁は今もあの時のことを責めることはない。
だからかえって自責の念にかられる。
俺がもっと早く気が付いていれば、嫁をあんなに傷付けることも、こんなに遠回りすることもなかったのに。
笑い声はうるさいし、あんまり片付け上手じゃないし、やりくりも下手だけど、俺の両親とも仲良くしてくれるし、健康を考えた料理を作ってくれるし、毎日俺の愚痴を聞いてくれる。
こんないい女他にいないよ。
俺は自分の一生をかけてもこいつを幸せにしてやりたいと思う。
ちなみに嫁の親父は、癌と闘ってはいるが、主治医が宣告した余命をはるかに超えた今もなんとか健在だ。
嫁が傷付いたり悲しんだりした理由を知っていても、「ありがとう」と言ってくれた嫁の親父には、本当に頭が下がる。
こういう親だったからこそ、嫁のような女性が育ったんだろうな。
長文スマン。