俺「インターハイに出られたら、俺と付き合ってほしい」嫁「(何言ってんのこの人)インターハイ出られたらね。」 >> 条件付き告白か。若い二人の約束ってやつだな。
引用元: ・http://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/tomorrow/1459228416/
高1の時、地味顔でも髪が長くて胸とお尻の大きさに目を奪われて放課後に嫁だけと二人の貴重なチャンスに言ってしまった。
俺「もし途中で嫁に好きな人が現れたら、あきらめる。だから3年のインターハイに出られたら。その時は。」
嫁は俺のスポーツテストや体育で運動音痴がわかっていたみたいで、インターハイなんてと思っていたらしい。
彼女も好きなスポーツがあって、3年まで続けていた。
俺がグランドでいつも皆のお荷物になっていたのも見ていた。
俺もグランドで嫁の姿を追っかけていたと思う。
>俺もグランドで嫁の姿を追っかけていたと思う。
3年のインターハイは地区→都道府県まではクリアして、その上のブロックは俺の地元での開催だった
これに上位入賞すればインターハイ出場だった。
試合もいい感じで進むも、アクシデントの怪我が発生してあと2人という所で、チケットを逃してしまった。
嫁が競技場に来ていたのは、部活の親友が教えてくれた。怪我で試合を終えたあと
どんな顔をして嫁に会えばいいのか、嫁に何を言えばいいのか、部長先生の慰めの言葉はひとつも耳に入ってこなかった。
総ての競技が終了、部長先生のお話と、OBの説教が終わり、見回すと彼女は会場から消えていた。
慰めの言葉でもかけてもらおうとか、せめて帰りに一緒に帰ってもらおうとか妄想していたが、消えた現実を見せつけられて、応急措置のテーピングをしてもらった個所を庇いながら、親友たちと失意のままに帰った。
親友は中学時代からその競技のエリートで高1から全国大会の常連だったし、3年になったら一緒に全国へと励んでいたんだけどね。
親友とも別れ、自宅近くまで来ると嫁さんが立っていた。
なぜそこに嫁が立っているか考える間もなく俺は「よ、嫁ちゃん、今日は来てくれてたんだありがとう。でも インターハイ出られなかった。 だから付き合えない 今までありがとう。」
嫁の顔を見る事も出来ず、下を向いたまま言った。
嫁「バカ!」俺は思わず嫁を見ると涙ボロボロの嫁がそこにいた。
嫁「俺くん、俺くんが3年間頑張ってきたのはずっと見ていたからわかっている」
嫁「だから、私からのお願い。付き合って下さい。」
俺も嫁も涙ボロボロの泣き笑い。
携帯も無い時代だから、やり取りは今よりストレートだよね。
嫁は俺を荷物を持ってくれて、二人で公園でコーラを飲みながら、周りにカップル宣言するかとか一人妄想は、二人妄想へと発展した。
自宅に帰って、親友に帰りのいきさつを話すと、親友を始め部の同級生は俺と嫁が実は両思いなんじゃね?と話していたらしい。
親友の彼女が嫁に今日の試合の事を教えてくれたんだけど、インターハイがダメになったのを見て、帰ってしまったという。
翌日 親友経由でカップル成立が判ってしまい、控えめながら冷やかされた一日だった。
その日は部のミーティングがあり、自宅に帰ると見慣れない靴があった。
そして茶の間には嫁が居た。
祖母、両親、妹といつも俺が座る場所に嫁が居た。
俺「嫁ちゃん?どうして?」
嫁「ちゃんと付き合うならば俺くんの家族に挨拶するの当たり前でしょ。」
祖母、両親、妹、嫁 みんなニコニコ 俺呆然
俺も程なく、嫁両親にご挨拶って、結婚前提とは考えていなかったんだしバカ高校生の頭ではそこまで回らない。
嫁曰く、嫁母と俺母が学生時代の同級生。嫁母が、嫁から話を聞いてそれなりゃ善は急げとなったらしい。
嫁姉が飛行機距離に嫁いだ事もあり、一人ぐらいは近くにいさせたかったのもあり、俺母の息子ならば間違いないだろうとは思ったとの事。
嫁父も関係者を通じての俺父と知り合いだったらしい。
この時点で俺ロック状態だった。
学生時代には事実上婚約状態になり、あとは結婚式なんだが、自営だった為に、学生を卒業した後、地元から遠距離に修業の取引先会社勤めを数年行うことになる。
地元に帰るのは盆と正月程度。
しかし入社2年目の5月。突然の出来事だった。
仕事を終えて会社に戻ると、社内の様子が俺に向けられているような気がした。
あっちから普段話しかけられる事のない部長から「俺くん、早く会議室に行くように。早く。」と急かされるし。
俺は家に何かアクシデントがあったのかと不安になりながら一番奥の会議室に行った。
中には複数の人の会話が聞こえたが「俺です、失礼します。」と、入室すると嫁が居た。
会長と社長と共に嫁が居た。
そういえば、部長が離れ間際、ニヤニヤしていたような気がした。
会長「待っていたぞ、俺くん いい娘さんじゃないか。」
社長「ああ、今日はもういいから早くアパートに帰んなさい。」
嫁「お父さんから、頼まれたものを会社に届けに来たの、だから きちゃった。」
俺 呆然
修業も終わり、地元に戻り結婚、あれから20年はたったかな。
子どもたちも手が掛からなくなり、4継の銀メダルに興奮しならがら「嫁ちゃん、愛してるよ」と言ったらば、
「バカ!」昼間照れていた嫁は、夜、ウサインボルトと化した。
羨ましいぞこの野郎っ!