それから水曜日は俺も肉まんの日になり、二人で肉まんを食べて帰るのが日課になった。 >> 出会い方も変だが、肉まんでつながったとはね。
引用元: ・http://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/tomorrow/1429713907/
騙されて臓器でも売られるんじゃないかという出会いだった
俺、ガタイがいいだけのブサメン、これ大前提な
大学生のころゼミが一緒になった人らが親睦会しようって、日曜日の夕方に駅の近くで待ち合わせしてたんだ
でも待てども待てども誰も来なくて、二時間ぐらい待ってたかな
幹事の携帯に電話したら電源入ってないって言われるし、メアドは聞いてないから途方に暮れてた
そしたらDQNなタバコ加えたギャル男とギャル女タチに絡まれて
「なぁニーチャン、何やってんのw」
「ずっと立ってるよなw」
「すっぽかされた?」
「じゃあ金余ってるよな?」
と年下からカツアゲされた
あー、カーチャンから友達できたから飲みのお金貸してって頼んで、カーチャンが喜んで差し出してくれた金だからなー
ぜってー渡したくねーなー
と死んだ心で考えてた
てかDQNってマジ腰パンに手突っ込んでガムクチャクチャさせてんのな
ピアスギラギラだけどがに股だから俺よりかなり目線が低くてあんまり怖くなかった
でも人数で押し負けてるし、どうするかな、男なのに叫び声とかないな
と3秒程考えていると
「ゆっくんおまたせーゴメンね!長引いちゃって!早く行こ!」
とヒールを履いたスラリ長身の美人なオネーサンが俺のところまで来た
もちろん知らない人
オネーサンはDQNを押しのけて俺の腕を掴んだが、180ある俺と目線が殆ど変わらなかった
呆気にとられているとオネーサンは俺を引っ張り歩き出す
ついでに俺に話しかけてたDQNの足をヒールでむにっと踏んで「ふふ」と言っていた
「これで歩けないね」と耳打ちしてたオネーサンはかなり迫力があった
そのまましばらくオネーサンは無言で俺を引き連れ歩き続けた
え、何コレ、俺怖いところに連行されて臓器売られたりすんのかな
とかビビりまくっていたが、駅前の551の蓬莱の店までくると、ぱっと手を離した
まとめで大盛り上がりだぞ
俺はそれまで生まれてから一度も蓬莱の肉まんを食べたことがなかったのだが、美味しそうに3つも食べていたのが気になって買ってみたところ、どハマり
それから定期的に蓬莱の店に寄るようになった
3ヶ月ほどしてからか、店の人ともすっかり顔なじみになったある日、蓬莱の列に並ぼうとしたところで、やたら背の高いセーラー服を見つけた
例の規格外高校生だった
声をかけると「ゆっくんだー!」と言われたが、俺の名前は断じてゆっくんじゃない
また肉まんを奢って、毎週水曜日は学校が早く終わるから肉まんの日だと教えてもらった
それから水曜日は俺も肉まんの日になり、二人で肉まんを食べて帰るのが日課になった
以上が俺と嫁の馴れ初め
就職してから俺も嫁も蓬莱のある駅を使わなくなってしまい、嫁が肉まんを買うためだけに出かけるのがデート代わりになりつつある
話に出てきた肉まん食べたくなったが
調べたら大阪かorz
いつか大阪に行ったときに食べよう
いい馴れ初め!