早く目が覚めた朝、たまには朝食でも作るかと思い、台所で支度をしていたら嫁が起きてきて、そわそわした様子で・・
すいません、長文です。
結婚8ヶ月。
ここの多くの人とちょっと状況違って、嫁とは交際という過程をすっとばして
かなり強引に結婚に持ち込んだ為
「私の気持ち無視?俺さんひどいよ」と嫁に涙目で抗議されてからの
新婚時、嫁は俺に強い不信感を持ってて、冷えた関係からのスタートだった。
嫁は共稼ぎながらも家事はしっかりやってくれ、
先に出勤していく俺の見送りも欠かさず、
家での居心地も悪くないようにしていてくれた。
しかし、夜の行為も拒否されることはなかったが、
気が付けばベッドの端っこで背中を向けて寝ていたり
リビングのソファで寝ている事もあり、
俺に対しては常に敬語だったりと
しっかりと見えない壁があった。
これは俺が完全に悪いと自覚しているので、その事には触れず、
どうにかとっかかりをさがしていた。
早く目が覚めた朝、たまには朝食でも作るかと思い
台所で支度をしていたら嫁が起きてきて、そわそわした様子で
近寄ってきたので
「今日は俺がやるからまだ寝てなよ」と声をかけると、
「料理が好きだから、私も作りたくて・・」と嫁。
「俺もだよ。じゃ一緒に作ろうか」
この流れで俺は毎朝嫁より早く起き、嫁も頑張って早く起きようとするが、
元々朝に強い俺より早く起きることはできず、
結局、毎朝俺と一緒に食事を作る事になり、コミュニケーションが少しずつ増えていった。
一緒に作った朝食を、嫁は「すごくおいしい」と笑顔を見せるようになり、
そこから少しずつ打ち解けていった。
最初リビングでくつろいでいる時も、嫁は俺と少し離れた所に座っていたのだが、
半年が経つ頃に自然に隣に座るようになってきた。
敬語もだんだんと崩れてきて、笑顔も多く見せるようになってきた。
それでもまだどこか互いにぎこちなく、行為の時以外に互いに触れたり、
甘えたりすることもなかった。
俺は嫁に触れたりしたかったのだが、そもそも自分が嫁に不信感を与えた負い目もあった
為、嫁が自然にそうしたいと思うまで、自分からしてはいけないと思ってしまっていた。
ただ半年を過ぎたあたりから、行為を始めようとすると嫁が軽く抵抗するようになり
そこは気になっていた。
そこから更に2カ月が過ぎた先々週の木曜日。
いつも通りリビングで一緒にくつろいでいると、
嫁が俺にもたれて眠っていた。初めてのことだった。
寝顔を見ていたら、愛おしくて堪らなくなり、
このままじゃだめだ。ちゃんと嫁に謝った上で、
こちらの気持ちを伝え、仕切り直そうと強く思った。
翌日、帰宅するときに電車の窓から満開の桜が見えて
明日(休日)嫁と桜でも見に行こうかと思いながら駅につくと、
嫁がそこにいた。俺も驚いたが、嫁も驚いていた。
「今そこで買い物してたら、なんとなく俺さんが来るような気がして
15分だけ待ってみようかと思ってたら、本当に俺さんすぐ来るなんて」
「嘘じゃないよ。ほらこれ見て」と
すぐ近くの店のレシート(時間入り)を慌てて出してきた。
やっぱり今日ちゃんと言おう。
「嫁、ちょっと桜見て帰らない?
遠回りになるけど」
と言うと、嫁は「はい」と返事して俺についてきた。
並んで歩きながら桜を見て、嫁はテンションあがっていた。
「レフ持って来れば良かった」(嫁はカメラが趣味)
「明日また来ればいいよ」
そんな会話をしてた時、ふっと嫁が手を繋いできた。
知り合って2年。嫁から手を繋いできたのは初めて。
結婚してからは手を繋いだ事すらない。
俺、驚いた顔になったと思う。
嫁も「えっ、ごめんなさい」と手を引っ込めようとした。
その手を取って、しっかり繋ぎなおした。
スレタイの言葉、言うの今しかないと思った。
「愛してる」
嫁が足を止めた。
「俺が強引だったせいで、初っ端から辛い思いさせてごめんな。
でも、おまえと暮らせて本当に楽しかったし
一緒にいて幸せだと思った。
ただ俺の独りよがりだったらとも思っていて、
おまえが許してくれるなら、夫婦として、ちゃんとおまえと向き合っていきたい」
あと言葉が出ない。
俺の顔をまっすぐ見ていた嫁は数秒のち
「うん、わかってたよ」と。その後ポツリポツリと話し出した。
「最初は正直、顔も見たくないと思ってた。
でも一緒に暮らしてすぐに、俺さんが愛情深い人だと気づいた」
「ぶっきらぼうで言葉が少ないところは、仕事の時と一緒だなぁとか思ったり。
それでも、細かいところで気遣ってくれてたり、いつも優しかった」
「俺さん結婚する前に一度だけ“後悔させない”“必ず幸せにする”って
言ってたよね。ほだされたみたいで悔しいけど、約束、ちゃんと守ってくれてたよ」
「私の事をちゃんと見ようとしてくれてたのが、一番うれしかった。
自分を見てくれるって事が、こんなに安心できるんだって知らなかった」
最後に、嫁は俺に向き直った。
「俺さん、愛しています。
素直になりきれてなくてごめんなさい。
私でよかったら、これからも、ずっとよろしくお願いします」
そう言って嫁は抱きついて、キスしてきた。「ほんと大好き」と。
これも初めてで涙腺やばかった。こらえたけど。
堰を切ったように、お互いたくさんキスをして、
帰路の人通りのない道では、目が合うとまたキスをするというバカップルぶりを
発揮してた。
で、それから一週間
出勤時の見送りの時、嫁がキス。帰宅時は俺がキス。
寝るときは行為の有無に関わらず、肌を合わせて寝る。
みたいな感じに落ち着いている。
以上です。長くなってすまん。
憧れのシチュエーションなわけ?それとも受けると思ってるとか?
>> かなり強引に結婚に持ち込んだ為
ここをもっと詳しく書かないとな~
確かにそのへんがないと読み手に伝わるものも伝わらないよなあ
>>885にはそこを書いて欲しい
ラノベの投稿先はここじゃないですよ
引用元: ・https://mao.5ch.net/test/read.cgi/tomorrow/1469055648/