転校初日クラスメイトに挨拶する時に、生徒達を見たら一人だけ他の人たちと違う人がいた。それが嫁だった。 >> そう、運命の出会いだね。
引用元: http://www.logsoku.com/r/2ch.net/tomorrow/1399013681/
今日は仕事休みなので昼から飲んでましたほろ酔い気分なので、意気込んで長文になるかもです
親の都合で、北海道の意外と都会な感じの所から内地の田舎の高校に転校してきた俺だけど、初めての印象がド田舎で「あ、俺の青春は虫採りだな」って思う位なんにもなかった(虫採りが趣味ではないが) 。
その田舎の高校にも甘酸っぱい思い出を作れるなんて微塵も感じていなかった転校初日初めてのクラスメイトに挨拶する時に、生徒達を見たら一人だけ他の人たちとなんか違う人がいた。
それが嫁だった。
周りの人たちが漫画のモブキャラに見えてくるほど嫁は別格だった。
今でもハッキリ憶えてる。
広辞苑の一目惚れ欄の例に載りそうな見事な「一目惚れ」だった
転校生ということで、いっとき人気者になったがその時でさえ嫁と一回もしゃべらなかった嫁への想いが強くなってきており、悶々としながら学校から帰宅しようと教室の窓を見ると、嫁と中々イケメンな野球部らしき男が二人で歩いていた
「まじかよ…」とものすごいショックを受けながらも信じられない俺はさりげなくクラスの友人に嫁と隣にいる男の事について聞いてみると、幼馴染で昔からの付き合いだと言う(あと野球部だった)
恋人同士なのか?と聞くとそんな雰囲気ではあるが曖昧な関係らしい。
今思えば周りの人達から弄(いじ)られるのが恥ずかしくて、そこまで踏み出せなかったのかもしれないで「あ、まだチャンスある!」と思ったが2人の様子を見ていたら無理だと悟った
野球男が「ん」みたいなことしたら嫁が「はい」って道具渡したり、野球男が帰るときに「おい」と言うと嫁はそれを見つけて後を追いかけていく
まるで恋愛漫画じゃん…。
関白宣言かよ…これはもう俺の入り込む余地はないなと諦めかけていた
そんな灰色の青春を過ごしていた俺はTVゲームに夢中になり、常に家に篭っていると親に外で遊べ!と言われ
高校生ながらも外のどっかでゲームボーイをしていた
ゲームボーイに夢中になっていると後ろに気配を感じたので、ふと振り向くと嫁が興味津々でこちらを見ていた
2人同時で「あっ」と驚くと嫁は、「ごめんなさい、なんか凄かったから…」と謝っていたが俺はその時初めて
嫁とマトモに会話出来ると思って話しかけて見た
ゲームボーイって知ってる?的な質問をすると、「知らない」言われカルチャーショックを受けた俺は、ファミコンの小さくした奴と言うとファミコンは知っていたらしく「すごい!」と驚いていた顔が可愛くて俺は結婚したいと確信した
そして嫁に操作の説明をしてマリオランドをプレイさせた(今でもマリオランドは記念に持っている)
嫁は夢中になってやっていたがすぐ死ぬ、でも楽しんでいだと思う
後半はこうやるんだよと俺が見せプレイ的なことをして、それを嫁が凄いと言いながら見るという時間が続いた
あれほど幸せな時間はなかった。
まあその時はこんなもんかな? ってなってひと段落したら恥ずかしくなってきてゲームを中断してさよならをした。
勿論その夜は寝られなかった。
次の日から嫁と普通に挨拶出来るようになり一歩前進していたと確信していた
夏休みになりあのひと時のせいで諦められなくなった俺は、嫁とゲームボーイをした同じ場所、同じ曜日の時にそこでゲームボーイをすることにした
何週間かしてその場所でゲームボーイをしていると嫁に声をかけられた
心の中で全力でガッツポーズしながらも平常心を装いながら挨拶をして、「マリオやる?」と聞くと「やる」と言うのでまた俺にとっての幸せな時間が続いた
それから週に1、2回くらい会ってはマリオしながらも日常会話をして楽しむ日々が続いていたある日、また嫁と野球男が一緒に帰っているのを目撃してしまった。
絶望に打ちひしがれ、買いそびれたFFを買って現実逃避をしたらどっぷりハマってしまい、その日から家に篭(こも)って嫁と会おうとすることをあのこともあってか忘れてしまっていた
夏休み終盤になって買い物して帰ってくる道で嫁と再開した
嫁は「あ、俺くん久しぶり」と話しかけてくれたが俺は何故か後ろめたさを感じてしまって「うぃっす…」みたいな素っ気無い対応をしてしまった
そして通り過ぎようとしたら嫁に呼び止められた
そして「最近見なくて暇でした…」「心配したよ」みたいなことを言ってくれて
「俺を気にかけてくれたのね…」って感動した。
で、なんやかんやして(経緯を忘れた)俺がFFにハマってるというと、嫁が「見てみたい!」と言い出した。
俺はめっちゃ嬉しくなりながらも「彼氏に大丈夫なの?」とさりげなく聞いて見ると「え?◯◯(野球男)のこと…?私たち別に付き合ってないよ…」
俺はそれを聞いて内心物凄いテンションが上がったけど、嫁がそれを言った時に少し暗くなったのを感じたので俺も「そうなんだ…」みたいな暗い雰囲気になりながらもワクワクドキドキしながら俺の家に入れた。
嫁は「家広いねぇ~」とか言いながら俺の部屋にきてとりあえずファミコンのマリオを2人でやった
嫁は俺と背の大きさは同じくらいでショートヘアなんだけど隣で必死にプレイしている嫁は可愛くてチラ見しながらでゲームどころではなかった。(必死にニオイ嗅ごうとしてたかも)
しかし思いのほか2人でやるのがハマってしまい、意地悪して小突かれたりやり返されたりしてFFのことをすっかり忘れてた。
マリオ終わった後は、お菓子食べながら北海道の話やスキーやらなんやの話題で盛り上がった
外が暗くなり、嫁が帰ることになって玄関まで見送って部屋に戻ろうとした時に
母に「送ってってやんなさい!」って怒鳴られ、慌てて嫁の後を追った(母ちゃんナイス)
そのあと他愛もない会話しながら嫁の家まで送ってった。
自宅に帰る頃には終始にやけていたがその時に本気で嫁と付き合おうと心に決めた。
その後はFFを俺がプレイして嫁がお菓子食べながら見て、お喋り。
などしていたが、後半からはどこかに一緒に出かけるようになっていった
夏休みが終わってもその関係は続き嫁は俺とも一緒に帰るようにもなった
(その日くらいから野球男に睨まれるようにもなった気がした)
数ヶ月後にクラスメイトの友達に「嫁と仲良いいんやね」と言われ、俺は「嫁が好きだ」と思い切ってその友達に言うと、友達は驚いて「でも嫁って◯◯(野球男)いい感じなんじゃないん?」と言ってきたので、俺は「でも付き合ってはないから、今度俺は嫁に告白するつもり」と言った
友達は驚いていたが、俺からしたらある意味 野球男に対する宣戦布告だった
次の日あたりに嫁とまた一緒に帰ることになって校門から出ようとしたら野球男に呼び止められた
「嫁子、帰るぞ」と野球男は嫁に言い出して、嫁は戸惑い、俺は困惑した
嫁は俯(うつむ)きながら「今日は俺くんと帰ります…」と言った。俺はそれを聞き、嫁に「じゃぁ、いこっか?」見たいな感じで促すと野球男がガッっと嫁の腕を掴み無理やり嫁を連れてこうとした。
嫁は振りほどこうとしたがそんなの無視して行こうとしたので俺は声を震わせながらも「やめようよそういうの…」と言った。
野球男は俺を睨みながら「俺と嫁子の仲に入ってくんなや、ボケ」と怒鳴られた。
俺はパニくってなぜかそこで嫁に対して愛の告白をしてしまった。
俺はあまり覚えていないが嫁は覚えてるらしく、俺はこんな感じのことを言っていたらしい
「お、俺は嫁子ちゃんの隣にいたい!嫁子ちゃんと並んで同じ立場で同じもの共有して隣で笑い合っていたい!! お前にそれができるかああ!うわああああ!!」
みたいなことを口走って野球男の逆鱗にふれ、そこでボコられた。
嫁は何度も「やめて!」 と言っていたが野球男は気にしないで俺をボコボコにしてきた。
嫁が「俺君が死んじゃうけん!やめて!!」と方言丸出しで怒鳴った。(初めて聞いた)
そこで野球男は我に帰ったのか俺をボコるのをやめて一人で立ち去ろうとした
俺は我慢できなくて「俺はこんなこと嫁子ちゃんにはしないからなぁ!!うわああああん!!!」 野球男に言いながら大泣きしてしまい、嫁に「来ないで」と一言いい一人で家に帰った。
俺はあの物凄くダサい自分を思い出してしまい、次の日の学校をサボった
幸い両親は朝早く仕事にいくのでサボるのは楽だった。
家でFFをやりながら「嫁にめっちゃダサい所見られた…」「野球男と付き合うのかなぁ…」 とマイナス思考のオンパレードでまともにFFができなかった。
すると玄関から声がして、部屋から覗くと嫁がいた
突然の訪問で驚きながらも「どうしたの…?」と生気のない俺が尋ねると
「昨日は◯◯(野球男)が…本当にごめんなさい」と嫁は頭を下げて謝って来た
俺は嫁と野球男がついに付き合ったのかというマイナス思考で
「いや、俺の方こそ…じゃあ」と部屋に戻ろうとすると
「待って」と嫁に呼び止められた
「私はまたあなたと一緒にゲームしたりお喋りしたりしたいです…」
と言い出した。
俺は嫁に友達宣言をされたと思って、「そうだね…」と言いまた部屋に戻ろうとするとまた嫁に呼び止められた
「だから…その…そうじゃなくて…」
なんか嫁がおかしいな…と思いながら2人で何とも言えない空間が数分続いた
そして俺はようやく嫁の言ってることに気付き、慌ててめちゃくちゃ噛みながら嫁に告白した。
嫁は俺の慌てた様子に笑いながらも返事に答えてくれて無事付き合うことになり、
その後、野球男も俺たちを避けるようになり、高校卒業して2人で上京して就職して子供も2人出来た
wiiで家族4人でマリオというものを初めてやって書き込みたくなったのでこんな長文になってしまいました。
長いくせにたいしたオチじゃなくてすんません…
付き合ってくれてありがとうございました。
おい
一番大事な所が抜けてる
>>331
大事なところって?
すまん鈍感でよく分からん(´・ω・`)
プロポーズのところだよ、鈍感男!
kwsk
>>334
そうだったぜ…
サプライズが好きな俺はどうにか他の人達とは違うプロポーズをしようと思って
当時積んでいたRPGツクールを取り出しプロポーズツクール作戦として、プロポーズゲームを作成した。
内容は村人と会話すると「早く結婚しろ!」とか「いい加減根性決めろよ」みたいなことばかり言われ、デカい城に行くと嫁の名前のお姫様がいるそして… って言う内容。
どうにか作って作戦実行。
俺がそのゲームをプレイするふりをして嫁が隣に来てゲームを見るのをそわそわしながら待機
家事も終わったらしく俺の隣にきて「今度はなにやってるのー?」
キタっ!と思いつつ「うーんまぁ…」なんてダルそうな感じを装いつつプロポーズ大作戦スタート。
嫁は会話を読むのが好きなのを知ってての作戦だから、バンバン村人に話しかけていく
村人達は「結婚しろ!」「恋人を大事に思え!」何て言葉を沢山浴びせてくるので
さすがの嫁も「なにこれ?」と笑いながら画面に釘付け、俺はイケると確信して、お城に行き、姫に話しかける。
姫の名前が嫁の名前なので嫁は「あ、私と同じ名前だぁ~!」とまだ気付いてない模様
そこで俺はちょっと会話進めててと言いトイレに行くふりしてそっと様子を見る
嫁がゲームを操作して会話を進めて行くと主人公の会話の内容がどうみても、俺たちの事で流石の嫁も気付いて来て少し様子がおかしくなるのが後ろ姿で分かった
そして会話が終盤になり主人公が「僕と結婚してくれますか?」と言い出すと、姫の選択肢で「はい」「いいえ」が出てくる。
嫁はそこで少し固まり、何秒かして「はい」を選択した
画面は真っ暗になりテレビ画面に嫁の後ろから指輪を持った俺が写り、
それ気付いた嫁にプロポーズした。
完