兄貴夫妻とお父さんが天国で見守ってるよ。よろしくたのむ。二人で幸せになってくれって。でも、こんな出会い、夫婦、人生があるんだね。<祝>
引用元: ・http://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/tomorrow/1418025652/
俺が20歳の時に兄貴が8歳の女の子がいるシングルマザーと結婚して、俺と親父が住む家(母親は俺が中学の時に亡くなった)からすぐ近くのアパートで新生活を始めた。
兄嫁さんはメチャクチャ美人だし、近距離とはいえ別居している俺と親父の分まで毎日夕食の準備をしてくれるような優しい女性。
その娘である姪も母親似の美少女だし、暇を見つけては(というより毎日)、俺と親父の家に顔を出してくれる優しい子だった。
兄貴も兄嫁さんはもちろん、姪のことも本当に大切にしていて『幸せ家族』って言葉を検索したら兄一家と出てくるんじゃないかってくらいに幸せそうだった。
しかし5年後、そんな幸せな生活は兄と兄嫁さんが事故で亡くなる、という最悪の結末で終わりと告げた。
通夜と葬儀の間中「私、一人になっちゃった・・・」と鳴き続ける姪の隣でずっと手を握ってやりながら「俺と親父は姪ちゃんの家族だから、少なくとも姪ちゃんが大人になるくらいまでは生きてるから」と慰め続けていた。
四十九日の法要を終えた後で、兄嫁さん両親と親父と姪とで、姪の今後についての話し合いが行われた。
兄嫁さん両親は「自分たちが引き取りたい」と言われたそうだが「おじいいちゃんとあばあちゃん(兄嫁両親)のことは大好きだけど、私はおじいちゃん(親父)と俺くんが許してくれるならこの家に居たい」 との姪の言葉により、親父との養子縁組が決まり姪は義妹になった。
高校受験の時期になり、義妹はあるスポーツで成績を残していたので、県外の私立高校から特待生としての誘いがあったのを「おじいちゃん達と離れられない」と断り、地元の高校へ進学した。
義妹が高校に進学して1年後、今度は親父に癌が見つかった。
それも結構進行していてステージ4B(間違ってないかな)とかいう状態だったらしく、治療も手術での除去も出来なくて投薬と放射線での延命処置しかないみたいなことを医者から告げられた。
結局親父は、それから半年も経たないうちに亡くなってしまい、再び、兄嫁両親と義妹の今後についての話し合いがもたれた。
続き
(以後会話形式)
俺「義妹ちゃんはどうしたい?」
妹「私はこの家から離れたくない」
両「でも義妹ちゃん、俺さんも今後家庭を持たれるかもしれないんだよ、そんな方の所に居ては迷惑になるでしょ」
俺「・・・(彼女もいない非モテ系男子ですわ、サーセン)それは今のところは予定もないし、大丈夫ですよ」
両「でも・・・」
俺「じゃあ、今度は俺と養子縁組しなきゃね、義妹ちゃんには家族して迷惑かけてばかりでゴメンね」
妹「養子縁組はイヤ!!」
俺「えっ?でも・・・」
妹「俺くんって本当に鈍いよね、おじいちゃんでさえ『息子を頼む』って言ってくれてたのに」
俺「それってどういう意味」
妹「はぁぁぁぁぁぁぁぁ(長い溜息つかれた)、俺くんとは養子縁組じゃなくて違う形で家族になりたいって意味」
両「・・・ハッ(゜ロ゜)義妹ちゃん、本当にいいの?」
妹「うん、こんな鈍男なんだけどね」
俺「・・・?・・・・・・?」
妹「はぁぁぁぁぁぁぁぁ(また長い溜息つかれた)、私をお嫁さんにしてくれって言ってるの」
俺「うぇっ!?義妹ちゃん何言ってるの?」
妹「俺くんは最初からずっと優しくしてくれたから大好きだった。でもお父さんたちが亡くなった時、俺くんも辛いはずなのに自分の事よりも私の事を気にかけてくれていた。」
俺「でもそんなの当たりま・・・」
妹「聞いて(口を塞がれた)、その時に子供のころから持っていた『大好き』って感情が家族に対するそれではなくて、一人の男性に対するものだと気付いた。」
「だから、俺くんとは養子縁組じゃない形で一緒になりたい」
俺「でも、義理とはいえ俺の妹なんだよ」
妹「調べたけど、法律的には義理の兄弟ならOKなんだよ」
俺「でも、俺は義妹ちゃんのことは本当の妹みたいにしか思っていないよ」
妹「それは私が高校を卒業するまでには何とかする」
両「もし、俺くんがその気になってくれるなら安心して任せられるけどな」
2レスじゃ足りなかった
続き
結局義妹の自称色仕掛けwと、どこで教わったのかメチャクチャ美味い牛タンシチューで胃袋掴まれたりして、義妹の卒業を待たずに俺、陥落(性的な意味じゃなく) 高校の卒業式翌々日に婚姻届を提出した。
嫁は主婦しながら大学に通い、今は某旅行会社で働いている。
・・・と、嫁は某ポケ○ンみたいに『姪→義妹→嫁』と進化してきたのだが、昨日『母』へのメガ進化が発覚したので恥ずかしながら書き込んでみた。